2021年05月14日

アメリカにおける新型コロナ・ワクチンの集団接種

アメリカにおける新型コロナ・ワクチンの集団接種
 
Mass-Vaccination Sites − An Essential Innovation
to Curb the Covid-19 Pandemic



30514.PNG



 高齢者のワクチン接種が始まります。既に混乱が生じています。
本院職員も必死に頑張ってくれていますが、キャパを超えかけています。
 アメリカでも当初より悪戦苦闘が続いているそうです。
接種率を上げるため官民一貫となり取り組んできたことが、雑誌NEJMに記載されています。
それは、単なる日本との文化の違いでは説明がつきません。


纏めますと

1) 世界の全ての国でワクチン接種に苦戦している。これはワクチン供給国も同様である。
   新型コロナに立ち向かうためには、集団接種をすすめる以外にない。
   そのためには従来の医療体制では限界があり、すべての医療ソースと異種業種が統合し、新たな
   ハイブリッドを形成しなくてはならない。

2) アメリカでさえ、ワクチンの供給が整備されても実際の接種に漕ぎつけないでいた。
   色々な理由が考えられますが、下記の点を指摘しています。
   ・今回は集団免疫のためにも、16歳以上の全国民を対象にしたプロジェクトである。
   ・アメリカでは、医療のアクセスが大規模に対応できていない。
   ・接種の優先順位を決めなくてはならない。
   ・最初から2回接種の厳格な日取りを決めなくてはならない。
   ・アナフィラキシーの治療に精通することが必要で、接種後30分間の観察時間が必要である。
    そのためのスペースの確保も大事である。
   ・冷凍管理が厳格である。

3) 上記の理由から、大規模な集団接種会場をアメリカは模索してきました。
   そのためにはシステムエンジニア、医療ディレクター、情報学者、人材配置の専門家、救急医療の
   専門家、ワクチン配送の専門家、大規模施設の担当者(球場、ドラッグストア、など)、そして
   中核として、コミュニティーリーダーの存在もあります。
   各位が何回も会議を開き、実地訓練を繰り返してきました。
   そこから学んだ事は、従来の医療従事者からは無縁の専門家の革新と知識を共有し、新たな
   パートナーシップを構築することです。
   互いのセッションで、実施報告書のやり取りは現場の改善に役立ちます。
   最初から人員配置に関して配慮する必要があります。それがその後の発展進化に繋がります。
   公平性を担保するため、世界規模でのワクチン接種を続けるためにも、今回の新型コロナのワクチン
   接種の経験を今後のパンデミックの備えとして途絶えてはなりません。






私見)
 アメリカの集団接種は1日にして成らずです。
 ある大阪の政治コメンテイターが言っていました。「多少のリスクを覚悟の上で、アメリカのように
 どんどんワクチン接種をすべきです。それが政治判断です。」

 
 また政治判断と言っています。
 アメリカは用意周到に計画を練っています。

 政治判断の観念が横行すると、昔の日本と同じでダメジャン。
 コウノさん、カンさんに忖度し過ぎるのは、それはアカンアカン。
 地方自治体の職員は必死に取り組んでいます。
 依然として日本は「下士官は一流だったが、将校は三流」でしょうか...。







Mass-Vaccination Sites − An Essential Innovation to Curb the Covid-19 Pandemic.pdf








posted by 斎賀一 at 19:16| Comment(1) | 感染症・衛生