2021年03月29日

2歳以下の幼児でもマスクは安全・必要

 
2歳以下の幼児でもマスクは安全・必要
 
Assessment of Respiratory Function in Infants and Young Children
Wearing Face Masks During the COVID-19 Pandemic


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 今までのところ、乳幼児の新型コロナ感染は軽症との事でした。
しかし変異ウイルスの伝搬は、乳幼児にも広がる懸念があります。
乳幼児を含めた若年者層では、無症状患者の割合が高いのに、ウイルス量は咽頭に多く感染力が強いとされています。乳幼児を感染から守る意味合いと感染源としての遮断の観点から、乳児のマスクの着用を検討した論文が、イタリアより雑誌JAMAに投稿されています。
論文の規模は小さいのですが、今までの固定観念から解き放たれるきっかけになりそうです。


1) 従来はアメリカのCDCやアメリカ小児科学会(APP)のガイドラインからは、3歳以下のマスクの
   着用を勧めていませんでした。 (以前の私のブログもご参照ください。)
   理由としては、子供ではマスクの不都合や呼吸障害が生じた時に、自ら着脱ができないためとして
   いました。

2) 本研究では2020年5月より6月にかけて、事前に健康と診断された生後4か月から144か月の47人
   の乳幼児及び小児が対象となっています。
   それをグループA;4~24か月と、グループB;24か月~144か月に分けて調べています。
   Aは22人でBは25人です。
   それぞれ30分間、活発な自由行動のセッションがなされました。
   最初のセッションはマスクなしで、次のセッションはマスクを着用しています。
   合計で60分間の調査です。
   グループBの年長児では第3のセッションとして、マスクを着用したまま40メートルの廊下を
   12分間、できる限り活発にウォーキングで往復させています。
   15分ごとに60分間呼吸機能関連のデータを調べています。
   年長児のセッション3の後には、72分まで評価しています。




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3) 結果


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最初の30分間がマスクなしで、次の30分がマスクありです。合計60分間のデータです。
結果はマスクありなしでの相違が明白にはありませんでした。
PETCO2, partial pressure of end-tidal carbon dioxide; PI, perfusion index; PR,
脈拍数; RR, 呼吸数; SaO2, サチュレーション を表します。
PETCO2とPIは、早期の酸素取り入れに関する呼吸機能を表す最適な指標との事ですが、全て正常範囲
に推移しています。但しこれらの検査は、今後改良してからの採用が必要との事です。
 (残念ながら門外漢の私としては省略します。)

さて、結論的には活発なウォーキング後の脈拍数と呼吸数が変化しただけで、その他の呼吸機能関連の
指数は著変ありませんでした。

4) 結論
2歳以下の幼児を含めて、小児のマスクの着用が呼吸の機能に悪影響は及ばさないものとしています。
そのためにも、今後は新型コロナに対してマスクを含めた感染防止について、保護者と学校での啓蒙が
必要としています。







私見)
 呼吸器症状のある乳幼児にはマスクは注意が必要ですが、外出や来院(?)の際にはマスクを推奨
 します。


 土曜の午後、菜の花の咲いている公園にジョギングをしに行きました。 
 マスクをした可愛い女の子が、お父さんと自転車の練習をしています。
 そーっと遠巻きに追い越していきました。
 そういえば、去年の菜の花の季節から新型コロナが流行っています。
 来年の菜の花の咲く頃には、マスクをしないで公園で遊びたいものです。







小児 マスク JAMA.pdf

ブログより.pdf









posted by 斎賀一 at 19:45| Comment(1) | 小児科