2021年03月10日

新型コロナの家庭内感染は空気感染に注意

新型コロナの家庭内感染は空気感染に注意
 
Air contamination of households versus hospital
inpatient rooms occupied by SARSCoV-2 positive patients



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 入院による院内感染に比べて、家庭内感染では空気感染が多いとの報告がありました。
文献の規模は小さいのですが、かなりインパクトのある内容です。


1) 新型コロナの入院患者15名と、有症状患者が1名以上いるいわゆる自宅療養の5家庭を比較して
   います。サンプルは空気を採取してウイルスを測定していますが、培養はしていません。
    (ウイルスの死骸も調べている結果です。)

2) 入院患者の病室では、1時間おきに6回以上の換気をしています。
   空気サンプルは、患者から0.3〜1.8メートル離れたところに置かれました。
   自宅療養の患者は酸素療法はしていませんが、全て呼吸器症状を有しています。
   サンプルを回収したのは、症状が出て平均で3日目です。
   自宅療養の家庭でエアコンがあったのは、たったの1軒でした。
   ほとんどの家庭が高温多湿の環境でした。

3) 病室群では、患者15名の病室から16サンプルを集めています。
   一方自宅療養群の5家庭からは、9サンプルを回収しています。
   病室群の16のサンプルからは、たった2サンプルのみコロナウイルスが陽性でした。
   しかもその例は、患者との距離が近いサンプルでした。
   従ってこのケースは空気感染というよりは、飛沫感染の可能性が推定されます。
   自宅療養群の9サンプル(3家庭)のうち、5サンプルから陽性の結果が出ました。
   危険率は8.75です。

4) 自宅療養群は、病室群の8倍も空気感染の危険があります。
   結論として、家庭内での感染においては患者の重症度よりも、換気が重要な問題です。






私見)

 本研究には制限があります。

 ・ウイルスの培養をしていない  ・研究の規模が小さい
 ・自宅療養群の環境が明白でない

 ある家庭では、家庭内感染の危険率が高いことが示されました。
 換気と個人防護具の徹底が重要です。改めて自宅療養における指導の徹底を図りたいと思います。










air-contamination-of-households-versus-hospital-inpatient-rooms-occupied-by-sars-cov-2-positive-patients.pdf

パルスオキシメーターの使い方.pdf

自宅待機 しおり.pdf

自宅療養 観察票.pdf

自宅療養 千葉.pdf

自宅療養 千葉2.pdf












posted by 斎賀一 at 19:23| Comment(1) | 感染症・衛生