2021年03月04日

アストラゼネカのワクチン WHOの勧告

アストラゼネカのワクチン WHOの勧告

Interim recommendations for use of the AZD1222
(ChAdOx1-S [recombinant]) vaccine against COVID-
19 developed by Oxford University and AstraZeneca

 

0304.PNG
 

    
 WHOよりアストラゼネカのワクチンを推奨するガイダンスが出ています。
色々な報道があり、本ワクチンに対する懸念がありましたが、明白に見解を述べていますので
ブログしました。


 1) アストラゼネカのワクチンにおける新型コロナの有症状に対する有効率は、63.09%です。
    2回接種が基本ですが、その間隔は長いほうがブスター効果があり、4〜12週が推奨しています。
    (3か月後でも良いようで、インフルエンザワクチンの4週間間隔と類似しています。)
    WHOは8〜12週を推奨しており、12週を遅れた場合はその時点でなるべく早い接種を勧めます。

 2) 他のワクチンとの接種間隔は、14日以上です。

 3) 本ワクチンの1回目でアナフィラキシー反応が生じた場合は、2回目は禁忌です。

 4) 本ワクチンにおいては、重度なアレルギー反応は認められませんが、他のワクチン同様に
    接種後は15分間の監視が必要です。
    有熱時には接種を控えるべきですが、一般的な感冒や37.5度までは、
    接種を遅らせるべきではありません。

 5) 65歳以上の高齢者に関して、当初はデータが不十分でしたが、データが蓄積されてきており、
    他の年齢層に有効との結果から、65以上の高齢者にも接種を勧めます。

 6) 基礎疾患のある人のデータから、新型コロナ感染のリスクと比較してもそのベネフィットは
    勝ります。
    自己免疫疾患を有する人にも推奨します。

 7) 以前に新型コロナに感染した人にも接種を推奨します。
    既感染者は、1回接種で充分なブスター効果がみられ、2回接種の効果はあまりありません。
    ただし新型コロナ感染による抗体は、6か月維持しますので、理論的には感染後6か月経過
    してのワクチン接種でよいと思われます。
    (ファイザーのワクチンは、感染後の接種では反応が強く出るため推奨していません。)

 8) 変異ウイルスに関して

    英国でのB1.1.1.7変異ウイルスに関しては、その有効性が若干低下している可能性が
    ありますが、現時点では接種を推奨します。
    南アフリカのB1.351に関しては、有効性が減じていますが、そのデータは限定的であり、
    ワクチン接種の戦略を変更するには至っていません。
    当然ながらその地域、国による変異ウイルスに関してのサーベランスが今後重要となります。

 9) ワクチンの管理は2〜8℃です。冷凍は避けてください。
    オープンしたら30℃以下で6時間以内に使用してください。



私見)
 政府のインフルエンザ施策には納得しています。高齢者に関しては、現行のファイザーのワクチンが
基本との事です。

65歳以下の人に対しての接種は私はこう思っています。

 ・6月は祝日がないので、ワクチン日を設け、地域医師会の医師全員が接種会場に馳せ参ずる。
  会場は最寄りの学校。ワクチンの費用は公費。
  2回目は、訳の分からない旗日の海の日
  (海で遊んでる場合でないでしょう。ワクチンを打つのはこの日でしょう)
 ・その日以外は最寄りの診療所で接種するが、自己負担あり。
 ・もちろんワクチンは安価なアストラゼネカのワクチン。
  ファイザーのワクチンを希望の場合は、それなりの施設で自己負担あり。

 緊急事態宣言の政治決定も重要ですが、ワクチンに対する政策決定には更に高度な政治力が必要と
思います。河野太郎大臣の胆力に期待します。
     


WHO-2019-nCoV-vaccines-SAGE-recommendation-AZD1222-2021.1-eng (1).pdf






                 
posted by 斎賀一 at 13:20| Comment(1) | 感染症・衛生