2020年10月28日

アメリカおよび世界のインフルエンザ流行の低下傾向

アメリカおよび世界のインフルエンザ流行の低下傾向

  <短 報

要旨を簡単に纏めてみますと、
今年の夏は、南半球においてもインフルエンザが記録的に減少していましたが、その流れを継いで
アメリカでも現時点でインフルエンザの活動が低下しています。
新型コロナに対する世界的な介入が、インフルエンザにも影響しているようです。

 新型コロナは主に飛沫感染により伝播しますが、インフルエンザも同様な感染形式です。
流行時には実効再生産数は、新型コロナで2〜3.5、インフルエンザで1.28と言われていますが、
新型コロナの流行でマスクの着用、自粛、テレワーク、学校閉鎖などが一般社会に浸透し、それが
インフルエンザの流行を中断している可能性は当然ながら考えられます。
しかしながら新型コロナの不確実性を考えると、今冬季はインフルエンザウイルスの循環に対して、
充分な注意が必要と纏めています。




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    アメリカにおける2019~2020のインフルエンザ検査の陽性率は 0 を這っています。



          

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 オーストラリアではこの夏(インフルエンザの流行は4〜7月ですがサーベランス週は14〜31です。)
 インフルエンザ検査の陽性率はほとんど 0 です。





私見)
 インフルエンザの流行が今季日本でも低いようならば、医療従事者にとってもありがたいことです。
 しかし、その場合は診断の方法や治療戦略を根本的に変更しなくてはなりません。
 皆さんと十分に検討する必要があります。

 「インフルエンザが流行っているから」 といった安易な戦略はNGです。






Decreased Influenza Activity During the COVID-19 Pandemic − United States, Australia, Chile, and South Africa, 2020 _ MMWR.pdf











posted by 斎賀一 at 19:16| Comment(1) | 感染症・衛生