大腸ファイバーは二度挿入する
Two vs one forward view examination of right colon on adenoma
detection: an international multicenter randomized trial
detection: an international multicenter randomized trial
大腸ファイバー検査は見落としが無いように体位変換をしたりと工夫が大事ですが、今回の論文では
上行結腸を再挿入し、二度調べる方法が有用との報告です。
簡単に纏めますと
• 大腸検査で、大腸の一番奥の回盲部に到達すると一仕事完了の気分になります。
そこから注意深くファイバーを抜いてくる通常方法(standard withdrawal colonoscopy;SWC)
と、肝曲部(上行結腸の入り口)まで抜いてきたら、もう一度上行結腸に再挿入して二度調べる方法
(Second forward view ;SFV)とを比較検討しています。
• 2016〜2019年の1,011例の症例を、二度挿入群502例と通常群509例に振り分けています。
上行結腸のポリープ発見率は、二度挿入群が27.1%に対して通常群は21.6%と明らかに二度挿入群
の方が診断確率を上げています。
その結果、経過観察の必要な症例が二度挿入群で3%増加しています。
検査の時間も、抜いてくる時間を比較しますと二度挿入群が12分、通常群は10.5分で1〜2分の差
でした。
私見)
何事も大事をとって、二度行う必要があるでしょうか。
話は変わりますが、新型コロナの場合も必要なら二度検査することも可能とのこと。
職員の皆さんにはご負担をお掛けいたします。
本日はおいしい高級団子を、一人二本プレゼントします。
Two vs one forward view examination of right colon on adenoma detection_ an international multicenter randomized trial - Clinical Gastroenterology and Hepatology.pdf