ピロリ菌の検査方法
Serology Is More Sensitive Than Urea Breath Test or Stool Antigen
For the Initial Diagnosis of Helicobacter pylori Gastritis
When Compared With Histopathology
For the Initial Diagnosis of Helicobacter pylori Gastritis
When Compared With Histopathology
(ネットでピロリ菌を調べていたらこんな写真がありました。
なんで? と僕は聞きたいです。)
現在、ピロリ菌の検査は ・尿素呼気試験 ・便中H. pylori抗原検査・血中H.pylori IgG抗体検査
の3方法があります。
比較検討した論文がアメリカの雑誌Am J Clin Patholに掲載されていますが、全文を紹介したネットmedscapeで見られますのでブログで紹介します。
1) 12年間の2,560症例を調べています。
感度は血中H.pylori IgG抗体検査が一番高く、0.94です。 (見逃しは6%です。)
尿素呼気試験は0.64 便中H. pylori抗原検査は0.61でした。
特異度は血中H.pylori IgG抗体検査が一番低い傾向でした。 (過剰診断が多い)
2) 検査の手順が下記に示されています。
本論文の趣旨は、第一選択は血中H.pylori IgG抗体検査とのことです。
私見)
概ね本院と同じです。
治療後の検査では、一般的に便中H. pylori抗原検査を行いますが、感度が低い点に注意が
必要です。
また、治療によりPPIを処方されている場合も便中H. pylori抗原検査の精度が低下します。
ピロリ菌.pdf