2020年04月28日

新型コロナの結膜炎

新型コロナの結膜炎
 
見えない敵
 
Characteristics of Ocular Findings of Patients With Coronavirus Disease
2019 (COVID-19) in Hubei Province, China



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 以前のSARSの場合には、結膜から伝搬される明白なエビデンスはありませんでしたが、可能性が議論
されていました。今回の新型コロナにおいても、目からの伝搬が疑われています。
武漢からの報告です。
新型コロナと結膜炎の合併を調査しています。



纏めますと

1) 中国武漢市の病院において、2020年2月9日から15日にかけて新型コロナのPCR検査で確定
   診断、又はガイドラインで診断され入院した人を対象に調査しています。

2) 対象は38名、28名(65.8%)がPCR陽性、2名(5.2%)は、結膜より直接ウイルスが同定されて
   います。

3) 38名中12名(31.6%)が何らかの眼症状がありました。
   結膜充血、結膜浮腫、流涙、眼脂?(increased secretion)
   12名の臨床症状は、4名が中等症、2名が重症、6名が重篤でした。
   1名は初期症状が流涙のみでした。

4) 中等から重症化する人に、眼症状が多い傾向です。
   眼結膜からの伝搬を強く示唆する結果となりました。





          20428-2.PNG




 

私見)
 新型コロナで結膜炎、特に眼脂がどの程度認められるかが私の一番の関心事です。
 そのため原文を読んでみましたが、残念ながら私個人的には明白な結論には至りませんでした。
 しかし上記の表を見て、もしかしたら言える事として、

  ・新型コロナで眼脂を伴う結膜炎では、重症化の危険性がある。
   しかし眼脂はそれ程一般的には認められていない。
  ・結膜充血よりは結膜浮腫、流涙が多いようだ。
  ・結膜充血や眼脂を認めた場合は細菌感染、アデノウイルスを先ず鑑別してから、問題の新型コロナ
   を疑うのが筋でしょうか。
   それから何といっても、結膜充血は川崎病、溶連菌、麻疹でしょうか。

 従来は眼科にコンサルトしていましたが、このご時世では結膜炎で紹介するのも憚ります。
 ではとばかり、書庫より取り出して再勉強をしようとブログにも掲載しました。
 下記のPDFをご参照ください。
 出版元の関係各社には甚だご迷惑をお掛けしますが、何卒コロナ特赦としてご了承ください。
 職員の皆さんも、ご厚意に甘んじてしっかりと勉強しましょう。




 ◆参考書籍

  ・小児科  v53.n11.2012

  ・小児診療のピットフォール  日経メディカル

  ・小児科  v54.n6.2013

  ・小児科  v57.n6.2016

  ・ケアネット

  ・小児科  v55.n7.2014

  ・大塚製薬医薬情報センター







1 本論文.pdf

2 小児診療のピットフォール.pdf1.pdf

3 小児診療のピットフォール.pdf2.pdf

4 小児と感染症.pdf1.pdf

5 小児科医が知っておきたい子どもの目の病気.pdf1.pdf

6 ケアネットより.pdf

7 小児科外来で診るウイルス感染症.pdf

8 小児眼感染症の診断と治療.pdf

9 アデノ EB.pdf

10 小児ぶどう膜炎を診たときの対応.pdf

11 Viral Conjunctivitis Produces Deep Orbital Inflammation.pdf












posted by 斎賀一 at 21:18| Comment(0) | 感染症・衛生

新型コロナ関連の冊子

新型コロナ関連の冊子
          <業務連絡用>



             ネットにて本院の参考になる小冊子が掲載されていました。 
             参考にし今後の診療に役立てましょう。

   





    
    a 第2版新型コロナウイルス感染症_市民向けハンドブック_20200316.pdf

    b 個人防護服.pdf














posted by 斎賀一 at 20:49| Comment(1) | 感染症・衛生