2020年03月05日

今季のインフルエンザ・ワクチンの効果

今季のインフルエンザ・ワクチンの効果

Interim Estimates of 2019–20 Seasonal Influenza Vaccine
Effectiveness − United States, February 2020



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 アメリカのCDCより、今季のインフルエンザ・ワクチンの効果について中間報告がありました。
今季、日本では例年の1/3程度の流行ではないかと実感しています。
(何時も流行が早く始まるほど、その規模な少ない印象です。)
ワクチンと今季の流行株がマッチングしたため、ワクチン効果も高まったと推測しています。
ワクチン効果の統計の採り方はかなり困難で、その解釈も難しいようです。
母集団の採り方により結果が異なってしまいます。(大阪のお嫁さんは生まれてからこの方、
インフルエンザに罹ったことがないそうです。それでも孫に感染するといけませんので、嫌われても
いいのでワクチン接種を毎年勧めています。)


報告を纏めてみますと、

 1) 母集団を急性呼吸器疾患(ARI)で、医療機関を受診した人を対象にしています。
    ARIとは、発症7日以内の咳を伴う呼吸器疾患としています。
    勿論、タミフルは服用していない人です。
    登録は、インフルエンザの流行が始まってからとしています。
    (2019年10月23日から2020年1月25日)
    対象者は、ワクチン接種の適応年齢の生後6カ月から大人です。
    ワクチンが1回以上終了していれば、そこから7日間経過している場合は、
    ワクチン効果としてカウントしています。

 2) 結論としては、
    ARIで受診した人を対象に調べますと、インフルエンザと診断された中で、
    ワクチンを接種した人は37%に対して、インフルエンザが陰性の人のワクチン接種率は、
    55%でした。
    (私の頭の中では単純計算で、(55−37)÷37=48.6となり約50%の効果となります。)
  
    統計学的に処置して細かく見ますと、
     
     ・B型(victoria)インスルエンザのワクチン効果は50%
     ・A型(H1N1)インフルエンザのワクチン効果は37%
     ・6カ月から17歳における効果は55%でした。



私見)
 ザックリと言って、今後は次のように高齢者や保護者に説明しましょう。
 「風邪にかかり易い人の場合は、ワクチンを接種すれば10人中3人は罹ってしまいますが、
  10人中5人は罹らないようになります。」


インフルエンザ ワクチン MMWR.pdf







posted by 斎賀一 at 11:54| Comment(0) | インフルエンザ