2020年02月15日

妊娠と薬物

妊娠と薬物
      <業務連絡用>



 先日は、妊婦の喘息薬剤に関して協力を頂いて有難うございました。
今後も本院の職員と薬局の皆さんで共通の認識が必要だと思いますので、私のメモ書きをブログして
みました。追加する必要があれば、また連絡ください。





◆主な参考書籍は

  ・drugs in pregnancy and lactation  ; Briggs 

  ・妊娠と授乳 ; 南山堂  (FDAおよびBriggsの書籍を参考に記載されており最近ではこれで
                    十分な感じで患者さんの説明に用いています。)







1 妊娠時の喘息のmedicationについて.pdf

2 Safety of antihistamines during pregnancy and lactation.pdf

3 妊婦の生ワク.pdf

4 妊婦漢方.pdf

5 甲状腺、妊娠.pdf

6 ジスロマック妊婦.pdf

7 妊婦とタミフル.pdf

8 妊娠と糖尿病 - コピー.pdf

9 日本糖尿病・妊娠学会.pdf

10 妊娠と糖代謝.pdf


























新型コロナウイルスの新たな段階

新型コロナウイルスの新たな段階

        <業務連絡用>


           20015.PNG


     
 新型コロナウイルスの感染が、日本国内で散発的に発生しています。


現時点での本院での対策としては

1) 病初期での診断は不可能
   対策;上気道及び下気道感染の症状があれば先ずcommon diseaseを鑑別
       次に新型コロナウイルスも想定し、患者さんとは電話連絡を密にして重症化のサインを見落と
       さないようにする。

2) 新型肺炎の診断
   対策;血液検査では予測が出来ない。胸部レントゲンを積極的に実施
       両側性の肺病変があれば、2次施設か保健所に連絡

3) 院内感染の防止
   何時もの慢性疾患の患者さんは迅速に診察し、血液検査の説明や問診等の補足は電話診療
   とする。
   必要ならば一時期完全予約診療
   薬剤の宅配も希望の場合は考慮

4) 職員の予防と院内感染拡大の阻止
   各人の意見と創意が必要






私見)
 感染症の大御所の 岡部 信彦先生 が述べています。
 「水際対策はある時点で一気に撤退しなくてはならない。多くの従事者が疲弊してしまいます。
  重症者の見極めが必要である。」
 検疫者が感染したとの報道は、まさにこの事を表しているものでしょう。
 さすがは英知ある 岡部先生 の言葉だと思います。
 ワクチンンの開発は期待薄です。PCR法、LAMP法、迅速診断キットの開発が開業医に早く届いて
 ほしいものですが、これさえもはっきりしません。
 現時点では診断も治療もないまま、敵に立ち向かわなくてはなりません。
 悲観論は戦意を消失します。楽観論は敵に侮られます。

 しかし私は意外に楽観論者です。
 テレビのワイドショーは鉦や太鼓で囃し立て、開業医を小バカにしています。
 我々の踏ん張りどころです。職員の前向きな意見を取り入れて、精神的にも肉体的にも疲弊しないよう
 頑張りましょう。









  
posted by 斎賀一 at 14:19| Comment(0) | 感染症・衛生

2020年02月14日

長期的観察においてもプロカルシトニンの効果はない?

長期的観察においてもプロカルシトニンの効果はない?
 
Longer-Term Outcomes of the ProACT Trial
n engl j med 382;5 nejm.org January 30, 2020
  


20214.PNG
 
   

 本院でもプロカルシトニンを測定して抗生剤の有効利用を目論んでいる矢先に、嫌な論文がまたしても
出ました。
2018年に雑誌NEJMに掲載されたProACT研究のその後の発表です。


 まずProACT研究の概略を説明しますと、
下気道感染疑いで救急部を受診した患者で、治療にあたった医師が抗菌薬治療の適応があるか確信がもてなかった例を対象に、826 例をプロカルシトニンを用いた群、830 例を通常治療群に無作為に割り付けています。
 結果はプロカルシトニン群と通常治療群とで、30 日以内の抗菌薬投与日数(平均はそれぞれ 4.2 日と 4.3日や、30 日以内に有害転帰を起こした患者の割合11.7% [96 例] と 13.1% [109 例]に有意差は認められませんでした。
結論として、プロカルシトニン検査結果を解釈の説明書とともに提供しても、通常治療と比較して、下気道感染が疑われる患者での抗菌薬使用は減少しなかった。
   (日本版コピペ)



         20214-2.PNG

         20214-3.PNG
  
  


 今回の論文では2次転帰を90日と、1年後の死亡率としています。
結果は下記のグラフの様に、色々な疾患別でもその差はほとんどありませんでした。




         20214-4.PNG
 


つまるところ、
下気道感染症に対してプロカルシトニンを用いても、30日間での抗生剤の投与の減少には繋がらず
90日、更には1年後の死亡率の減少にも無効であった。






私見)
 何事もブレ易い自分はブレない事を信条にしています。
 プロカルシトニンは、実地医家でセッティングを慎重に行えば有効だと思っています。
 測定機械は購入の方向ですから、職員の皆さん手順を決めておいてください。
 尚、以前の関連ブログを下記に掲載します。







1 プロカルシトニンのストラテジー.pdf

2 新生児に対するクライテリア.pdf

3 急性呼吸器感染症におけるプロカルシトニン測定_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

4 実地医家にとって迅速診断は命_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

5 生後2か月以内の乳児の発熱時の評価判断_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

6 生後3か月以下の乳児の発熱に対する対応_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf












posted by 斎賀一 at 18:33| Comment(0) | 感染症・衛生