痛風発作の治療
Open-label randomised pragmatic trial (CONTACT)
comparing naproxen and low-dose colchicine for
the treatment of gout flares in primary care
Roddy E, et al. Ann Rheum Dis 2020;79:276–284
comparing naproxen and low-dose colchicine for
the treatment of gout flares in primary care
Roddy E, et al. Ann Rheum Dis 2020;79:276–284
痛風発作の治療に関しては教科書的に多岐に亘りますが、今回の論文では、鎮痛解熱剤(NSAIDs)
の中でもナイキサンが第一選択薬としています。
纏めてみますと
1) ・NSAIDsとしてナイキサン群
痛風発作時に、ナイキサンを初回に750mg投与、その後8時間毎に250mgを7日間投与する。
・コルヒチン群
痛風発作時にコルヒチン1tab(0.5mg)を1日3回処方し4日間処方する。
(古典的には、コルヒチンを1日に随時6tabまで服用していましたが、下痢の副作用があるため
最近では少量療法が主流です。)
今日の臨床サポートより
2) ナイキサン群200例とコルヒチン群199例を、疼痛スコアで1〜7日間比較しています。
3) 結果は、疼痛スコアで両者において差はありませんでした。
・副作用として、ナイキサン群はコルヒチン群と比較して
下痢は20.3%対45.9%で、頭痛は10.7%対20.5%といづれもナイキサン群の方が優位
でした。
4) 結論としては、ナイキサン群は速効性があり、副作用も少なくコストパフォーマンスが良い。
5) 最後にナイキサンの投与量について、色々な文献より纏めてみました。
日本ではナイキサン1tab(100mg)です。
本邦ではセレコックス(100mg 200mg)です。
私見)
従来はエビデンスより二フランを多用していましたが、今回様々な文献を検索しますと、ナイキサンが
第一選択薬になっています。
取り敢えず、下記の様に試してみます。
・ナイキサンを初回は2~3tab 、3時間毎に疼痛が軽快するまで
最大1日3回まで。 翌日から3~6tab 分3を7日間
・プレドニンを初回は20mg~30mg、翌日より漸減して7~10日間
5日間の短期も有効だが、再発に注意
早期からの尿酸降下薬併用も可能
(ナイキサンの場合も、意外に早期での併用が可能かもしれません。)
・再発を繰り返す場合はナイキサンの方が優位
痛風.pdf