2020年01月15日

武漢の新型肺炎:コロナウイルス

武漢の新型肺炎:コロナウイルス

Outbreak of Pneumonia of Unknown Etiology (PUE) inWuhan, China
 


20115.PNG



 アメリカのCDCより、中国の武漢で発生した新型肺炎に関する警告が出ています。(HAN)

1) 2020年1月5日より、原因不明の肺炎が武漢で発生したとの報告がWHOになされました。
   WHOは今までにないコロナウイルスと断定しています。

2) 59例が報告されています。7例が重症で、他は安定した状態です。
   現在まで人-人感染はありませんし、医療従事者の感染も報告されていません。
   症状は、発熱、呼吸困難、レントゲンで両側性の浸潤影です。
   原因としては動物由来のコロナウイルスで、感染経路は不明ですが武漢の卸売りの魚および
   動物市場との接触が問題視されています。
   WHOの指導の下に市場の消毒がなされ、その後の感染者は発生していません。

3) 医療機関は武漢からの渡航者、発熱、呼吸器症状のある人にはサージカルマスクを着用させ、
   診療の場合は個室で行い、医療従事者はN95マスクを着用するよう勧めています。







1 CDC 新型肺炎 .pdf

2 新型コロナ.pdf














 
posted by 斎賀一 at 18:29| Comment(0) | 感染症・衛生

2020年01月14日

75歳以上の高齢者における脂質異常症の治療

75歳以上の高齢者における脂質異常症の治療

 
The Association Between Low‐Density Lipoprotein Cholesterol
and Incident Atherosclerotic Cardiovascular Disease in Older Adults
    <短 報>



 以前の私のブログでも高齢者の脂質異常症に関する治療効果について掲載していましたが、(下記に
掲載します。)今回は、75歳以上に於いては脂質異常症と心血管疾患との関連はないとする論文が掲載
されていました。


1) 心血管疾患の既往のない75歳以上の高齢者が対象です。
   悪玉コレステロールLDLが130以上か、脂質異常症の治療薬を服用していない人が対象です。
   2,667名で59%が女性、平均年齢は78歳です。

2) 他の危険因子として喫煙、糖尿病、高血圧を含めて調べています。

3) 心血管疾患がフリーで75歳以上の脂質異常症の人は、心血管疾患の危険率が1.022でした。
   結局は一次予防効果は無いとしています。
   この傾向は他の危険因子(喫煙、糖尿病、高血圧)があっても同様でした。
   (一つの危険因子がある場合は12.8%対15.0%、二つの危険因子がある場合は
    21.9%対24.0%でした。)
   つまり75歳以上の場合は血圧、糖尿病、喫煙の治療が大事なようです。





私見)
 最新の医学情報を職員及び患者さんに伝えるのが主たる目的のブログですが、論文により見解が
 異なり右往左往する事が多々あります。
 本論文の様に対象が、75歳と高齢者の為でしょうか?
 
 初心に戻ってブログ作成を本年は心掛けます。
 また、時間をかけて書籍コーナーも新生してみます。








高齢者 LDL.pdf

1 スタチン(脂質異常症治療薬)は高齢者でも継続服用を!_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

2 スタチン(脂質異常症治療薬)は高齢者に効果がない?_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

3 高齢者にメバロチン(脂質異常症治療薬)は有効か?_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf











posted by 斎賀一 at 20:00| Comment(0) | 脂質異常

2020年01月11日

降圧剤は就眠前服用が効果的

降圧剤は就眠前服用が効果的
 
Bedtime hypertension treatment improves cardiovascular
risk reduction: the Hygia Chronotherapy Trial



20111.PNG



 以前の私のブログでも紹介していますが、(下記に掲載します。)降圧剤の就眠前服用が降圧効果
ばかりでなく、心血管疾患の予防にも繋がるとの報告がありました。
以前は就眠前の服用は裏ワザであったり、モーニングサージの予防であったり、特にARBが適していると言われていましたが、今回の論文では全ての降圧剤に適応されていますし、垣根なく処方できる様です。


本論文を纏めてみますと

1) 対象者は19,084人の高血圧患者で、男性10,614人、女性8,470人です。
   平均年齢は60.5歳
   降圧剤を1剤以上服用している患者を、就眠前服用群(9,552人)と起床時服用群(9,532人)に
   振り分けています。
   平均経過観察は6.3年間です。24時間血圧計(ABP)で48時間観察しています。

2) 主要転帰は、心血管疾患で1,752例発生しています。
   【心血管疾患の死亡、心筋梗塞、冠動脈血行再建術、心不全、脳卒中】
   それぞれの項目に対して、就眠前群が起床時よりも優位でした。
   年齢、糖尿病、慢性腎疾患、HDLコレステロール、睡眠時の血圧等に対し独立因子として作用して
   いました。
   また降圧効果も就眠前群が優位でした。特に血圧のdipper型への移行に繋がります。

3) RAAS(レニンアンギオテンシン系)は夜間にその活動がピークとなります。
   就眠前群はそれを抑制する事が主たる原因のようです。
   降圧薬の中でもARBが理論的には適していますが、CCB(カルシウム拮抗薬)、降圧利尿薬も同じ
   ように効果的でした。
   その結果、腎機能の改善も認められています。




              20111-2.PNG



 

私見)
 降圧利尿薬(本院ではナトリックス半錠)は就眠前服用により夜間頻尿が起きないか心配していました
 が、 私個人的な人体実験では影響は少ないようです。降圧利尿薬の降圧効果は初期には利尿作用に
 よりますが、 やがてその他の因子が関与して利尿は軽減されるとの事です。
 本院では原則として、暫くはナトリックス半錠を朝食後に処方し、慣れた頃に全ての降圧剤を就眠前か
 夕食後の処方といたします。







高血圧 Bedtime hypertension treatment.pdf

降圧利尿薬が治療の第一選択薬_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

慢性腎疾患における高血圧治療の意義_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

利尿薬:特に心不全治療において_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf















posted by 斎賀一 at 17:24| Comment(0) | 循環器