2019年09月28日

アナフィラキシー治療の評価

アナフィラキシー治療の評価
 
Evaluation of Prehospital Management in a Canadian
Emergency Department Anaphylaxis Cohort


       
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 主として、食物アレルギーによるアナフィラキシーの治療はエピペン注射が中心です。
アナフィラキシーとは、全身症状(嘔吐、喘鳴、血圧低下など)を意味しますが、蕁麻疹程度の軽症の場合は抗ヒスタミン薬や経口ステロイド薬を用いる事が多いようです。しかし問題は、軽症と思ってもアナフィラキシー症状が引き続き発現する事もあり、油断は出来ません。アナフィラキシーの既往のある方は、エピペンを常時携帯しておかなくてはなりません。

 アナフィラキシーで救急外来を受診、もしくは入院の前にどの様な治療をしていたかを調べた論文が、
カナダから発表になっています。


纏めますと

1) 3,498例のアナフィラキシー患者を調べています。
   80.3%が小児です。
   救急外来、もしくは入院前にエピペン使用は31%、抗ヒスタミン薬使用は46%、経口ステロイド薬
   使用は2%でした。

2) 集中治療室及び病棟への入院を危険率で調べますと、エピペンが0.23、抗ヒスタミン薬が0.61、
   経口ステロイド薬が2.84でした。

3) 基本は迅速なエピペン注射が大事です。
   またエピペン注射と抗ヒスタミン薬を併用する事により、
   救急外来でのエピペン注射の2回法を回避する事が出来ます。一方経口ステロイド薬は副作用も
   あり、治療としては勧められないとしています。





私見)
 私の経験では、喘鳴を伴うアナフィラキシーのショック状態で、ステロイドの点滴療法を行い奏功した
 例が多々あります。
 但し、経口ではステロイドの効果が遅延するものと思われます。
 また食物アレルギーの治療に抗アレルギー薬が抗ヒスタミン薬(ポララミン)と同じ、とのエビデンスも
 少ないようです。

 本院では、食物アルルギーの患者さんには下記のような戦略を考えています。
 ・原則、抗ヒスタミン薬のポララミンを持参
  アナフィラキシーの心配がある患者さんにはエピペンも携帯
 ・代替としては、ポララミンとボスミン鼻用スプレーを複数の場所に置いておく。
  この場合は、安価で誰でも直ぐに治療が可能です。
 ・私の推奨はポララミン、エピペン、ボスミン鼻用スプレーの全てを準備しておく。


 私のブログより、アナフィラキシーで検索して参考にしてください。





Anaphylaxis.pdf









posted by 斎賀一 at 15:22| Comment(0) | 小児科