2019年09月17日

成人の喉頭蓋炎

成人の喉頭蓋炎
 
Epiglottitis n engl j med 381;9 nejm.org August 29, 2019



09177.PNG
 


 以前に私のブログで紹介しましたが、(クループで検索)クループ症候群と急性喉頭蓋炎は似て非なる
ものです。実地医家にとっては鑑別が重要になります。
小児の場合は、保護者の方にもこの点を理解してもらう必要があります。
成人の急性喉頭蓋炎の病態を、リアルに示した画像がNEJMに載っていましたので、ブログします。
また、以前のブログで纏めたPDFも再度下記に掲載します。

 この機会に「今日の臨床サポート」より纏めてみました。患者用PDFも拝借します。


1) 嚥下困難を伴う強い咽頭痛を訴える症例や、声がおかしい(含み声)と訴える症例では、急性喉頭
   蓋炎を想起し鑑別に置くことが重要である。
   咽頭痛や嚥下痛が強いわりに中咽頭の炎症所見は軽微である場合は、喉頭蓋炎も疑う。
   初期から呼吸困難を呈するとは限らないので、嚥下困難を伴う咽頭痛を訴える症例では急性喉頭
   蓋炎を疑う必要がある。舌根、喉頭蓋の腫脹のため構音障害(含み声)を呈することがある。

2) わが国では2.5〜10人/10万人程度の発症頻度との報告があり、2〜3倍男性に多い。
   小児の発症は近年減少傾向で、40歳代に発症ピークがあり季節性はないとされるが、高温の時期
   に多い傾向があるとの報告もある。

   小児では急激に浮腫が進行することが多い。
   成人では嚥下困難を伴う強い咽頭痛、発熱を訴えることが多い。
   呼吸困難の有無を必ず聴取する。

3) 原因菌はH. influenzaeをはじめ、多菌種が原因となり得る。

4) このほか、喉頭浮腫を来す疾患・病態として心疾患、低蛋白血症、種々のアレルギー、血管性浮腫、
   頚部への放射線照射、頚部手術(頚部郭清など)、上大静脈症候群などがあり、鑑別を要する。






私見)
小児も成人も常に経過観察と共に、鑑別診断として頭に置いておかなくてはならない様です。






1 Epiglottitis.pdf

2 患者用喉頭蓋炎.pdf

3 喉頭蓋炎.pdf











posted by 斎賀一 at 20:49| Comment(0) | 喘息・呼吸器・アレルギー