2019年09月14日

菜食主義者は脳卒中の心配?

菜食主義者は脳卒中の心配?
 
Risks of ischaemic heart disease and stroke in meat eaters,
fish eaters, and vegetarians over 18 years of follow-up:
results from the prospective EPIC-Oxford study



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 菜食主義者ベジタリアンにも、魚は食べるが肉は食べないペスカタリアンから、完全菜食主義者の
ビーガンまで幅が広いようです。
イギリスからベジタリアンと非ベジタリアンの比較検証した論文が、BMJに掲載されました。



纏めますと

1) 1993~2001年に、心血管疾患の既往のない48,188人が登録しています。
   対象者にはアンケート調査を行い、次の3つのグループに分けて18.1年間追跡調査を行いました。
   ・肉を食べる群  (魚、乳製品、卵を摂取するかは無関係)
   ・魚を食べる群  (魚は食べるが肉は食べない)
   ・ビーガンを含めたベジタリアン群
   ※ 低カロリー食を行っている人は除外しています。
     ベジタリアン群はそもそも人数が少ないので、ベジタリアン協会や専門雑誌と協力しアンケート
     を配布しています。

2) 主要転帰は、2016年までの虚血性心疾患と脳卒中(虚血性と出血性を含める)の発生です。

3) 全体で虚血性心疾患の発生は2,820例、脳卒中は1,072例で、その中の虚血性が519例
   出血性が300例でした。
   ・虚血性心疾患の発生の危険率は、肉群を1として其々の群の危険率を割り出しますと
    魚群が0.87、ベジタリアン群が0.78でした。
   ・それに対して脳卒中発生の危険率は、肉群を1とすると、ベジタリアン群は1.21です。 
    (脳出血の危険率は更に高い1.43)

4) 結論的には、ベジタリアン群は肉群と比較しますと、10年間で虚血性心疾患の発生は1,000人中
   10人少なくなりますが、逆に脳卒中は1,000人中3人増加する事になります。
   差引で、ベジタリアン群の方が7人多く助かる事になります。






私見)
 アンケート調査のための研究には限界があり、交絡要因(confunder)も考慮しなくてはなりませんが、
 肉食で元気な政治家を見ますと、ベジタリアンだけが良いとは言えない感じがします。







vegetarians.pdf












posted by 斎賀一 at 17:21| Comment(1) | 脳・神経・精神・睡眠障害