2019年08月17日

緑内障とステロイド

緑内障とステロイド
 
Glaucoma
   American Family Physician Volume 93, Number 8 April 15, 2016



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 最近外来で、緑内障の患者さんからステロイドの服用について相談されました。
私なりに調べてみましたので、ブログにしてみます。
 その前に、やや古いのですが American Family Physician に総説が載っていましたので、纏めて
みます。


1) 緑内障には2つのタイプがある。
   ・急性閉塞隅角緑内障(PACG)
   ・原発開放隅角緑内障(POAG)は、便宜上眼圧が統計学的正常眼圧上限値21mmHg以上の
    原発開放隅角緑内障(狭義)と、それ以下の正常眼圧緑内障を包括した疾患概念である。
    両者共に未治療の場合は、進行性の不可逆的な視力障害となる。

2) 治療は眼圧を下げるしかない。 しかもその治療は半永久的で、生涯続ける必要がある。

3) 緑内障は年齢によって増加するが、60歳以下でも既に始まっている。
   更に緑内障の約50%は、眼圧が正常域である。 (10~21mmHg)

4) 眼圧は日内変動をする。
   明るい部屋や睡眠では瞳孔が縮小するので、症状が軽快する事がある。
   瞳孔を拡大するような薬剤は、緑内障には禁忌です。
   (下記のPDFを参照、抗ヒスタミン薬、喘息系薬剤、抗コリン薬、精神薬)
   しかし実際の臨床現場では、それ程問題になる事は生じていない。

5) 糖尿病が緑内障を悪化させるとの報告がある。
   (反対の論文もあり、やや論争中)
   夜間の血圧低下が緑内障の増悪因子
   (しかしこの点も明白な論文は少ない。)

6) 予後
   適切な治療にも関わらず、7人に1人は20年以内に失明する。

本論文の図譜がきれいなので下記に掲載します。

問題のステロイドとの関連はuptodateより抜粋し、原文を下記にPDFします。

内容は
 ・ステロイドの点眼の場合には注意が必要
 ・全身投与の場合は慢性服用では懸念されるが、急性での服用には左程心配は無い。



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私見)
 本院でも緑内障の患者さんが多く来院されます。眼科との連携が大事です。
 処方には細心の注意が求められます。
 非専門医ですが、点眼薬と点眼方法も下記に掲載します。
 尚、一部の表は「今日の臨床サポート」より借用しました。






1 論文より.pdf

2 本論文 緑内障.pdf

3 緑内障ザラカム.pdf

4 緑内障 点眼薬.pdf

5 緑内障2.pdf

6 緑内障3.pdf

7 緑内障禁忌薬.pdf

8 眼科の最新治療.pdf

9 Hypertension overtreatment may speed vision loss in glaucoma.pdf












posted by 斎賀一 at 16:18| Comment(0) | その他