2019年07月27日

妊娠中のインフルエンザ・ワクチンは安全

妊娠中のインフルエンザ・ワクチンは安全
5歳時までの調査結果
 
Health outcomes of young children born to mothers who received
2009 pandemic H1N1 influenza vaccination during pregnancy



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 妊娠中のインフルエンザ罹患は、時に重大な結果をもたらすため各学会からのガイドラインは、妊婦の
インフルエンザ・ワクチンの接種を勧めています。
それでも妊婦の方は躊躇されるケースが多くあり、接種率も低い傾向です。

 今回カナダからの報告が英国の雑誌BMJに掲載されています。
出産後5歳時までの観察期間の報告です。



纏めますと

1) 2009年11月~2010年10月に出産した135,807人の新生児を対象としています。
   但し、出生体重は500gr以上で、妊娠20週以上での出産としています。
   その中でH1N1インフルエンザ・ワクチンを受けた妊婦は30%でした。
   (最終的にはインフルエンザ・ワクチンを接種した妊婦が4,359名で、接種しなかった妊婦が
   10,100人登録され調査しています。)

2) ワクチンを受けていな人をコントロール群としています。

3) 5歳時までの副反応を調べました。
   主要転帰は、呼吸器感染症、喘息、急性中耳炎、癌、神経疾患、救急疾患の受診の既往、
   5歳までの死亡率です。

4) 結果は、ワクチンを接種した妊婦及びその出産した子供の5年経過を見ても(5歳時まで)
   コントロール群と差は無く、インフルエンザ・ワクチンの安全性が証明できたとしています。
   (下記のPDFのグラフをご参照ください。)





私見)
 長期予後での安全性が証明されました。
 接種が妊娠のどの時期にされたかは論文中に詳細に記載していませんが、uptodateから調べても
 どの時期においても(any time)安全が証明されているため、本論文では問題視しなかったのかも
 しれません。
 念のため原文も掲載します。






1 本論文より.pdf

2 インフルエンザワクチン 妊娠.pdf

3 Immunization before, during, and after pregnancy - UpToDate.pdf














posted by 斎賀一 at 18:57| Comment(0) | ワクチン