2019年04月03日

チラージンS(甲状腺機能低下症治療薬)の服用のタイミング

チラージンS(甲状腺機能低下症治療薬)の服用のタイミング
 
Levothyroxine Dosing: Morning, Night, or In Between?
 


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 Medscapeに甲状腺機能低下症治療薬でチラージンSの服用するタイミングに関して、総説が載って
いましたので纏めてみました。
本院ではUPTODATEを参考に原則、就眠前の服用を勧めていましたが、 (下記のPDFをご参照
ください。) 今回のmedscapeでは詳細に説明しています。


1) チラージンSは吸収が不安定なため、費用対効果(economic productivity)を高めるために
   服用時期を考察する必要がある。
   チラージンSは80%が小腸で吸収される。
   服用後2時間で最大に吸収されるが、食事や他の薬剤があると3~4時間遅れる。

2) アメリカの学会ATAでは、朝食前の少なくとも60分前か就眠前(少なくとも夕食後3時間経過
   してから)を勧めている。

3) 吸収を抑制する物質としては、コーヒー、牛乳、お味噌汁、鉄剤、PPI 、etc 、最大で50%も
   吸収が低下する。
   またヘリコバクターピロリ菌に感染して萎縮性胃炎が存在すれば、吸収障害も報告されている。

4) 一方で、服用時期に関してそれ程差は無いとする報告もある。
   しかしニュージーランドからの報告では、吸収及び生活のQOLからも就眠前が最も好ましいと
   しています。

5) 同時に他の薬剤を服用しない事も勧めています。





私見)
 本院も従来通りに、チラージンSは単独で就眠前の服用をお勧めいたします。
 下記に「今日の臨床のサポート」とUPTODATEの抜粋をPDF化しました。





Levothyroxine Dosing Morning, Night, or In Between.pdf

甲状腺機能低下.pdf









posted by 斎賀一 at 19:29| Comment(1) | 甲状腺・副甲状腺