2019年02月12日

小児のワクチン・スケジュール 2019年版

小児のワクチン・スケジュール 2019年版
 
Recommended Childhood and
Adolescent Immunization Schedules:
United States, 2019




 アメリカの小児学会のAAPから、本年のワクチン・スケジュールが発表になりましたので掲載します。
本院は当然、日本のガイドラインに沿ってワクチンを実施して参りますが、グローバルスタンダードの
アメリカに残念ながら追従している感もあり、参考のため纏めてみました。


1) 本年の変更点は、最初からアルファベット順に記載されています。
   商品名も同時に掲載しています。

2) ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンに関しての変更点として、それ以上の摂取が必要でない人の基準と
   追加する場合の用量を掲載しています。

3) B型肝炎ワクチンは、下記の条件を満たした全ての出産後の乳児が適応となります。
    ・出生時体重が2000gr以上で医学的に健康
    ・母親のHBs抗原が陰性

4) インフルエンザ・ワクチンを接種する際の卵アレルギーに関しても、明記されています。






私見)
 本院では、日本での勧奨に従い接種していきます。
 個別の案件で複雑な場合は、保健センターの担当者に相談して参ります。
 AAPのスケジュール表は、あくまでも参照とします。






小児ワクチンpdf.pdf










posted by 斎賀一 at 19:42| Comment(0) | 小児科

成人に対するワクチン・スケジュール 2019年版

成人に対するワクチン・スケジュール 2019年版
         <短報>


    私が注目するのは肺炎球菌ワクチンの項目です。

 1) 65歳以上の時点でどちらも接種していなけれならば、最初は13価を優先
    その後1年以上経過して23価、更に5年以上経過してから再度23価を接種

 2) 65歳以上の時点で以前に23価を接種していて、13価を接種していなければ
    23価接種より1年以上経過してから13価を接種する。

 3) 基礎疾患のある19歳から64歳の方は、概ね23価が優先されています。






 私見)
  日本では65歳以上の殆どの方が最初の接種は23価となりますので、上記に記載の 2)に該当する
  ものと思います。つまり2回目の接種を希望される方は、原則として13価になると認識しています。
  近々私の認識をブログしますが、取りあえず現在のガイドラインを下記に掲載します。
  呼吸器学会からも、本年度に改訂されると思います。







Recommended Adult Immunization Schedule.pdf

65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチンの考え方.pdf














posted by 斎賀一 at 19:26| Comment(0) | ワクチン