2018年12月12日

ミルクアレルギーにおけるミルクチャレンジテスト新版

ミルクアレルギーにおけるミルクチャレンジテスト新版
        <業務連絡用>


1212.PNG
         


 2018-11-17にミルクチャレンジテストをブログしましたが、以前の方法との整合性において混乱して
いましたので、職員と相談の結果改訂し新版として再度ブログにしました。
皆さん周知して指導に当たって下さい。  
 何時も職員の無償の奉仕には感謝しています。
また新知見が発表になったり、チャレンジテスト施行過程で訂正すべき点が生じましたら、第三版も
行います。


下記のPDFを参照





ミルクチャレンジ まとめ.pdf

ミルクチャレンジ説明の流れ.pdf

ミルクチャレンジ予約表.pdf














posted by 斎賀一 at 19:51| Comment(0) | 小児科

2018年12月10日

消化管出血のための抗凝固薬(DOAC)と潰瘍治療薬(PPI)

消化管出血のための抗凝固薬(DOAC)と潰瘍治療薬(PPI)
 
Association of Oral Anticoagulants and Proton
Pump Inhibitor Cotherapy With Hospitalization
for Upper Gastrointestinal Tract Bleeding



1210.PNG



 心房細動を始め、心疾患による脳梗塞の発生は重要な問題でありますが、その予防のために抗凝固薬(DOAC)が処方されています。しかしそのDOACの副作用として、消化管出血の発生も年間で1~1.5%発生してしまうとのことです。
その予防のために潰瘍治療薬(PPI)が併用されています。DOACとPPIの併用により、消化管出血の
高リスクの患者さんでも、年間で4%から2.8%に減少しています。


 今回JAMAより、消化管出血に関してDOAC間の違い、PPI併用の効果、高リスク患者での差異等をメタ解析で調べた論文がありましたので纏めてみました。



1) 以前より、ワーファリンとプラザキサはPPIを併用する事により消化管出血の頻度を減少できると
   されていましたが、他のDOACに関しては十分なエビデンスがありませんでした。

2) 2011~2015年に懸けて、DOACを5年以上服用した患者1,643,123名を対象にしています。
   主要転帰は、消化管出血性で入院を必要とした症例です。

3) 対象の薬剤は、ワーファリン、エリキュース、プラザキサ、イグザレルトです。
    (リクシアナは今回含まれていません。)

4) 消化管出血のリスクスコアーは下記のsuppleのPDFをご参照ください。
   簡略に説明しますと、高齢者、心不全、他の抗血小板薬の服用、潰瘍の既往などを統計学的に処置
   (adjust)してスコアー化しています。
   10以下が低リスク、10~14が中リスク、15以上が高リスクとして比較しています。
   (以前からHASBLEDがありましたが、やや精度が劣るともいわれています。)

5) 消化管出血の入院率が一番多いのはイグザレルトで、一番少ないのはエリキュースでした。
   イグザレルトは一日一回の服用なので、血中濃度が急に高くなるためと推測しています。
    (本当でしょうか?)
   一方全ての抗凝固薬でPPIを服用する事により、消化管出血による入院率は低下していました。
   特にその低下率はプラザキサが著明でした。
   その理由として、プラザキサの酒石酸が直接胃粘膜を損傷するためと、またプラザキサの薬物的
   代謝の関係を挙げています。 (現在COMPASS研究が進行中との事です。)

6) DOACによる差違はメーカーの研究対象による違いも関与していますが、投与前の患者さんの
   リスク評価が大事で、それによる層別化が必要、としています。





私見)
 メーカー側にも説明があると思いますが、患者さんの層別化と消化管出血のリスク判断が一番大事な
 ようです。
 結果は下記のPDFによるグラフをご参照ください。





1 DOACとPPI.pdf

2 doac ppi.pdf

supp1_prod.pdf

supp2_prod.pdf



         DOAC.PNG














posted by 斎賀一 at 19:48| Comment(0) | 消化器・PPI

2018年12月08日

糖尿病治療薬の比較

糖尿病治療薬の比較

A Model‐Based Meta‐Analysis of 24 Antihyperglycemic Drugs
for Type 2 Diabetes:



1208.PNG




 糖尿病治療薬の効果、及び低血糖発生に関しての比較検討したメタ解析の論文が出ていました。


纏めてみますと、


 1) 229のランダマイズ研究をメタ解析しています。
    121,914名のU型糖尿病患者を対象にしています。
    対象薬は、DDP-4、SGLT-2、GLP-1、TZD、SU剤、メトフォルミンです。
    下記のPDFを参照ください。

 2) 糖尿病のコントロールの指標であるヘモグロビンA1cにおいて、最も効果があったのは
    GLP-1で1.77%、最も効果が低いのはDPP-4で0.58~0.72%でした。

 3) 体重減少が一番認められたのはSGLT-2で1.7~2.4kg、GLP-1で0.4~3.8kg、
    メトフォルミンで0.5kg、DPP-4はやや増加、SU剤とTZDは2~3kgの増加でした。

 4) 低血糖のリスクはSU剤が一番多く、メトフォルミンとGLP-1はやや多く、
    DPP-4とSGLT-2は稀でした。

 5) 効果はGLP-1が一番としています。




私見)
 本院もGLP-1の選択をワンランク上げる事を検討してまいります。



糖尿病薬 比較 原文.pdf

糖尿病治療薬.pdf







posted by 斎賀一 at 16:39| Comment(0) | 糖尿病