2018年08月30日

クループ症候群にステロイドは有効

クループ症候群にステロイドは有効
 
Glucocorticoids for croup in children



0830.PNG

      

 クループ症候群は、小児の代表的な吸気性呼吸障害で犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう)が特徴
です。その多くがウイルス性で軽症ですが、夜間に増悪します。
夏のクーラーが誘因の場合もあります。
ステロイド(デカドロンシロップ)の服用と、ボスミンの吸入が有効です。
最も大事な点は急性喉頭蓋炎との鑑別です。この点に関しては下記のPDFに纏めましたので、職員の
皆さん、参照してください。

 今回、クループ症候群に対するステロイド服用の効果を調べた論文が発表されましたので、掲載します。



簡単に纏めますと

1) 0~18歳のクループ症候群患者、4,565人を対象

2) ステロイドの使用により2時間で改善がみられ、その効果は24時間継続する。

3) 更に、再受診率の低下も認められています。 (危険率は0.52)






私見)
 稀な疾患ではありません。そのため安易に診断はせず、常に鑑別診断をすべきとの事です。

 ・まず重症度の判定・・・ Spo2が90以下は重症。初期対応に反応しない場合は入院治療も考慮する。
 ・初期治療とは・・・本院ではデカドロンシロップ(0.5cc/kg/回の少量)及び
             ボスミン吸入0.5~1.0cc+5%食塩水
 ・治療中も常に重症度の判定と、鑑別疾患を念頭に置く。





 【参考書籍】
      ・ これから出会う物語 : 中山書店
      ・ 子どものプライマリ・ケア : 医学書院
      ・ 小児診療のピットフォール : 日経メディカル
      ・ 雑誌小児科 : Vol.54 NO.9 2013
      ・ 徴候から見抜け 小児救急疾患 : 日本医事新報社
      ・ NEJM :  july 5 2012
      ・ その他





職員研修用 クループ.pdf

クループ症候群 本論文.pdf

Steeple Sign of Croup.pdf













posted by 斎賀一 at 14:35| Comment(0) | 小児科