2018年08月07日

食物アレルギーとアナフィラキシー

食物アレルギーとアナフィラキシー

宮城県立こども病院アレルギー科
   三浦 克志
  アレルギー67(1),1−7,  2018(平30)



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 食物アレルギーが全身症状のアナフィラキシーに成らないか、又学校でそれが起きた時に適切な対応が出来るか、保護者の方の心配は尽きません。
今回、食物アレルギーに関して良く纏まった論文がありましたのでブログしてみます。


 1) 食物アレルギーを起こすアレルゲンが生体に侵入する経路は問わず、経口、経皮、吸入、粘膜、
    注射、胎盤などが考えられる。

 2) 「アレルゲン等の侵入により複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を
    与え得る過敏反応」をアナフィラキシー、さらには、「アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を
    伴う場合」をアナフィラキシーショックと定義

 3) 全国の小学校、中学校、高等学校における食物アレルギーは平成16年の割合が2.6%だった
    のが、平成25年には4.5%とこの間に1.7倍と増加していた。アナフィラキシーに至っては、
    平成16年の0.14%から平成25年の0.5%と3.6倍に増加していた。

 4) グレード1(軽症)、グレード2(中等症)、グレード3(重症)に分けられ、
    グレード3には日本小児アレルギー学会の「一般向けのエピペンの適応」の症状が含まれている。
    アドレナリン筋肉注射の適応は、グレード3の症状を認めた場合であるが、
    グレード2の症状でも、@過去に重篤なアナフィラキシーの既往がある場合、
    A症状の進行が激烈な場合、B呼吸器症状で気管支拡張薬の吸入でも改善しない場合、
    はアドレナリンの投与を考慮する。

 5) 症状が一旦改善した後に、再びアナフィラキシー症状が出現する二相性の反応があり、
    多くの場合は初回のアナフィラキシー発症後、72時間以内に発症する。
    最近のsystematic reviewによると、アナフィラキシーの症状を呈した患者の4.6%に
    発症している。

 6) 教育機関での食品摂取に対して、安全性を担保した指導が行われる必要がある。
    このため、家庭で行う必要最小限の除去とは異なり、完全除去か、解除かの二者択一による
    給食提供が推奨されている。



私見)
 以前ですが、ある出版社の担当の方から私のブログに関してクレームがありました。ある書籍を、
まるまる掲載してしまったためです。私は図らずもウッカリ「ブログを見て頂きありがとうございます」と
お礼をしてしまいました。
 私の欠点は反省はするのですが、懲りない点です。
 今回も素晴らしい論文でしたので職員の皆さんに知ってもらいたいとコピペしてしまいました。


下記にエピペンのサイトを掲示します。
 https://www.youtube.com/watch?v=caZv1Zwznis



食物アレルギー.pdf


文部科学省 対応指針.pdf









posted by 斎賀一 at 21:14| Comment(1) | 喘息・呼吸器・アレルギー