2018年07月31日

低用量のイグザレルト(DOAC)の有効性

低用量のイグザレルト(DOAC)の有効性
 
Effectiveness and Safety of Standard- and Low-Dose
Rivaroxaban in Asians With Atrial Fibrillation



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 アジア人の心房細動患者に、抗凝固薬のイグザレルト(DOAC)を処方した場合、低用量でも通常量と同じ効果と副作用が生じたとの報告が、台湾からJournal of the American College of Cardiologyにありました。
但し、心筋梗塞のみが低用量では高リスクでした。


纏めてみますと

1)2014~2015にかけて、6,558名の心房細動患者が登録されています。
  低用量群(10mg)は2,373名、通常量群(15mg又は20mg)は4,185名です。

2) 主要転帰は脳梗塞、心筋梗塞、全身性の血栓症です。
   副作用は入院及び重大な出血です。

3) 低用量群では心筋梗塞の危険率は通常量に比較して2.26と高めでした。全身性の血栓症も危険率
   が2.04です。

4) 低用量群では脳梗塞は危険率が0.89です。重大な出血は1.16ですが、それ程でない出血は0.93
   でした。その差はいずれもありませんでした。

5) 以上より、アジアでは低用量でも通常量とほぼ同じ効果と副作用がありそうです。







私見)
 効果を期待したい場合は低用量で良さそうですが、副作用を心配しての減量はあまり意味がないかも
 しれません。







文献.pdf



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posted by 斎賀一 at 20:06| Comment(0) | 循環器