2018年07月30日

海外旅行と糖尿病

海外旅行と糖尿病
 
Navigating travel with diabetes
CLEVELAND CLINIC JOURNAL OF MEDICINE
VOLUME 85 • NUMBER 7 JULY 2018



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 雑誌 CLEVELAND CLINIC JOURNAL OF MEDICINE に糖尿病患者さんが海外旅行する際の
注意点が、総説として詳しく載っていましたので掲載します。


纏めますと

1) 主治医と相談して、出発の4〜6週間前より糖尿病のスケジュールを立てる。
   糖尿病薬は旅行中を勘案して、十分な量を確保し持ってゆく。
   具体的には旅行期間の二倍の量を持参する。一つは手元のバッグ、もう一つは旅行用のキャリー
   バッグに予備として保管
   インスリンの種類は各国で異なるので、注意が必要(インスリンの濃度が異なっているので、一単位
   でもインスリンの含有量は各国で違います。)

2) シックデイのために下痢止めや抗生剤も用意する事

3) 靴は、使用する2〜3週間前から履き慣れている事が大事
   出来れば代わりの靴も用意しておく。

4) アメリカではTSAシステムがあり、空港検査を受ける前に申請すれば、自分の手荷物から糖尿病
   用品を分離できる。

5) time-zoneの変更の場合
   可能な限り、到着次第新しいtime-zoneに対応してインスリン量を調整する。
   西への旅行では(3時間以上の変更がある場合)出発前に自国のインスリン注射時間に注射して
   おく。その後の現地でのインスリン量は血糖値により判断するが、常に低血糖予防のため経口の
   糖を服用できるようにしておく。

   東への旅行では(3時間以上の変更がある場合)一日が短くなるので注意
   出発前に自国で決められたインスリン量を注射するが、心配ならば10%減少して注射する。
   旅行先についたら速やかに現地時間に対応するが、低血糖に注意が必要で経口用の糖を備えて
   おく。
   経口薬はそれ程勘案しなくてよく、むしろ一回スキップしても良い。

6) インスリンは4~30°Cの保管が必要 
   クールパックに保管しておくことが良い。自動車内への置き忘れに注意

7) 現地での魅力ある食事には注意が必要で、食事の前後で血糖を測る事が大事
   特にソフトドリンクには気を付ける。

8) 運動不足には注意が必要
   しかし、現地のすばらしい風景でのジョギングのやり過ぎで低血糖にならないように、スナック菓子
   を持ち歩く。
   裸足での観光は厳に慎む。

9) 高地への旅行では血糖測定器が正確に作動しなく、2%程低く過小評価するので注意






私見)
 海外旅行が身近なものになっています。糖尿病治療も進歩して使いやすくなり、多岐に亘っています。
 この夏は、皆さん海外旅行を楽しんでください。
  (私はこの年になるまで海外旅行は2回です。妻はその内ゆっくりと海外旅行をしましょうと言って
   くれますが、次の旅行は遠いお空の月へのぼっち旅行かもしれません。)




 https://www.timeanddate.com/

travelwithdiabetes.pdf



posted by 斎賀一 at 19:54| Comment(1) | 糖尿病