2018年06月18日

アナフィラキシーにエピネフリン鼻用スプレーが有効?

アナフィラキシーにエピネフリン鼻用スプレーが有効?
 
Epinephrine Nasal Spray in Development for Treatment
of Anaphylaxis Shows Promise as Potential Alternative to
Intramuscular Injection



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 食物アレルギーのアナフィラキシー反応に対しては、エピペン(エピネフリン注射)が第一選択です。
以前の私のブログ( “エピペン” で検索 )をご参照ください。
 しかしエピペンには色々な問題点があります。
最大に懸念される点は、保護者の方が注射に慣れていない事です。更にエピペンは0.15mgと0.30mgの2製剤しかありません。実際には食物アレルギーで、アナフィラキシーのなかでも重症型のショックを起こす例は、全国規模でも蜂アレルギーより少ないと言われています。
しかし、食物アレルギーの増加傾向と相まって、関心が多方面で増えています。

 今回のレポートでは、エピペンと同じ内容のエピネフリンを鼻スプレーで投与する代替方法です。
利点は保護者、教育関係者でも習得が容易である点と、体重換算が個々人で可能と言う点です。
本論文では、季節性アレルギーの60名を対象にエピネフリン注と同量の0.3mgを鼻スプレーで投与しました。
結果は薬理的動態に、注射と鼻スプレーは同じであったとの報告です。
更なる安全確認により、この製剤が早く上市されることを期待します。




私見)
 私の孫も食物アレルギーで、軽いアナフィラキシー(嘔吐)を起こしたことがあります。
 体重が10kg前後でしたのでエピペンは使用できません。
 私の全くの個人的責任で、エピネフリンのボスミン注射薬を体重換算で与え指導しましたが、保護者で
 ある娘に激しく拒否された経験があります。
 この論文を知って、本院自前で鼻スプレーを作り置きしたい気持ちです。

 さあどうしましょう!?

 (本院では熱性痙攣重積発作にドルミカムの鼻用スプレーを使う事もあります。)




アナフィラキシー.pdf








 
posted by 斎賀一 at 19:05| Comment(1) | 小児科