2018年05月01日

電解質異常をみる検査:酸塩基平衡に関して

電解質異常をみる検査:酸塩基平衡に関して

薬事:2016.7Vol.58 NO.9  嶋田昌司



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 やや古い文献ですが電解質の異常を良くまとめており、理解がスムーズに出来ましたので、ご紹介しながら勉強をしてみました。
なかなかブログに時間が掛かったのは、酸塩基平衡は血液ガス分析の一環としてあり、実地医家では検査が困難なのが実情です。そこを何とかと検査会社に問い合わせても、また簡易的な検査機器の導入を検討しても無理との結論に至るまでに時間を要しました。 
 (残念です。静脈血で重炭酸イオンを測定すれば良いと記載されていますが検査会社の協力が得られませんでした。)

結論的には、本院では酸塩基平衡の検査は電解質のNaとCl、場合によりCaを調べてアシデミアとアルカレミアを判断する手順とします。
(アシドーシスとアルカローシスの語意に関しては下記のナース編のPDFを参照。また、酸塩基平衡は頭が混乱してしますが、ナース編が良くまとめられていますのでそれから勉強してください。)
本論文を掲載しますと問題なのでスケスケにして下記のPDF化しましたので参照ください。



纏めますと

1) 酸塩基平衡を考えるとき、特に代謝性アシデミアを考えるときにはアニオンギャップ(AG)が問題
   になりますが、一応これを一定と仮定しますと、
   AG(12)=Na(140)−Cl(104)−HCO3(24) : カッコ内は正常値
   つまりNa−Cl=AG+HCO3=36
   アシデミアはHCO3が少ない事、つまりNaとClに差が30以下
   アルカレミアはHCO3が多い事で、つまり40以上と設定します。
   結局、差が40以上の時は代謝性アルカレミア、時にそれを補正する意味でpCO2が減少していて
   呼吸性アシデミアのこともある。
   一方、差が30以下の時は代謝性アシデミア、時にそれに対応してpCO2が増加し、呼吸性アルカ
   レミアになっているかもしれない。結果と原因が逆転している場合もある。しかしNaとClの差を
   先ず見てみる事が簡便で有効です。



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   人体では陽イオンと陰イオンは同量です。陽イオンの中心はNa

2) イオン化カルシウム
   代謝性アシデミアではイオン化カルシウムが増加
   代謝性アルカレミアでは減少
   採血時にイオン化カルシウムは注意が必要です。
    (遠沈分離を速やかに行い、凍結保存として下さい。)
   これも一つの酸塩基平衡の指標になると考えています。

3) 呼吸性の場合も想定しなくてはなりませんが血液ガス分析を行えませんので、本院ではSpo2により
   呼吸状態を勘案します。





私見)
 電解質異常の時、それが酸塩基平衡の異常によるものか、その他の因子が関与しているのか鑑別に
 Na−Clは 有効です。
 いつかはバージョンアップして大病院のようになりたいと思っています。



参考文献
 日児腎誌 : V.30 N.1   熊谷直憲
 極論で語る腎臓内科 : 丸善出版、2015年  今井直彦




電解質.pdf

ナースのための.pdf

イオン化カルシウム.pdf













posted by 斎賀一 at 21:18| Comment(1) | その他