2018年05月11日

内視鏡検査と抗血栓薬(本院における)

内視鏡検査と抗血栓薬(本院における)

業務連絡用



 本院の職員が私のためにストラテジーを作成してくれました。
 ありがとう!

 

  本院における内視鏡検査時の抗血小板薬の対応.pdf







posted by 斎賀一 at 21:32| Comment(0) | 消化器・PPI

乳酸アシドーシスについて

乳酸アシドーシスについて
            <業務連絡用>




 以前のブログで酸塩基平衡について記載しましたが、電解質の Na−Cl がアシデミアの判定に有効
です。
アシデミアでは水素イオンが多いので、プラスイオン同士の細胞の中のカリウムと交換して細胞外にカリウムが多くなります。
またイオン化Caも低下していますので、以上より
1) Na−Cl  2) 血清K  3) イオン化Ca 
の3点を調べてアシデミアを判定します。 (本院での話ですが)
乳酸アシドーシスを迅速に診断しなくてはなりませんが、判定には2〜3日かかります。よって疑いがあれば上記の3点を迅速に検査し、且つ乳酸も同日に検査して後日確定します。
 尚、乳酸アシドーシスとその診断ストラテジーに関しては、下記のPDFを参照して下さい。





 「今日の臨床サポート」を試験中



1 乳酸 日経メディカルより.pdf

2 アシドーシス乳酸.pdf

3 乳酸アシドーシス (2).pdf













posted by 斎賀一 at 20:12| Comment(0) | その他

2018年05月10日

前立腺癌のスクリーニング;一般向け

前立腺癌のスクリーニング:一般向け

The US Preventive Services Task Force (USPSTF) has recently
Published recommendations on screening for prostate cancer
in asymptomatic men



0510.PNG



 米国の医師会雑誌のJAMAより、症状のない一般の人用の前立腺癌に対する手引書が出ましたので
掲載します。


1) 前立腺癌とはなにか? 
   前立腺とは膀胱の裏側にあり、精液の液体の一部を形成する。
   前立腺癌の臨床的特徴(生物学的特性)は幅が広い。
   多くの場合は進行が緩徐で死亡の原因にはならず、前立腺癌以外の疾病で亡くなるケースが多い。
   前立腺癌以外で死亡した人の病理解剖で、1/3人に前立腺癌があった。 (潜在癌:オカルト癌)
   従って前立腺癌のスクリーニングに関しては自ずと過剰診断、過剰治療のリスクが生ずる。

2) 前立腺癌のスクリーニング検査は何か?
   PSA検査が有用。
   しかし前立腺肥大、前立腺炎でも高値となるので、基本的には組織を採る生検が必要である。
   (最近では生検の前にMRIを実施)

3) スクリーニング検査の有益性と有害性は何か?
   スクリーニングの主たる目的は、最も進行性の速い前立腺癌を同定する事である。
   その事によって、死亡率や転移の減少を目的としている。
   しかし70歳以上では、有益性よりも有害性が勝っている。
   つまり勃起障害や尿失禁が、副作用に生じてQOLの低下に繋がってしまう。

4) 前立腺癌のスクリーニングに関する勧奨の程度は?
   55~69歳では有益性と有害性のバランスが拮抗しているが、70歳以上では有害性が勝る。
   よって70歳以上でスクリーニングに躊躇する人には勧奨しない。




         0510-2.PNG 





私見)
 55歳以上の人を目の前にしてこのように割り切れるのでしょうか。
 特に70歳のあなた、どうしますか?


 私の好きな詩の一節が思い浮かびます。

       「かうして目には見えずに、夜が下りて来る。」

                             ギイ・シャルル・クロス




前立腺癌 患者用.pdf








posted by 斎賀一 at 14:04| Comment(1) | 泌尿器・腎臓・前立腺