2018年04月14日

糖尿病患者にβ-ブロッカーは注意

糖尿病患者にβ-ブロッカーは注意
 
Risk of All-Cause Mortality in
Diabetic Patients Taking β-Blockers



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 従来から、β―ブロッカーは糖尿病を誘発するので注意、とされていました。
しかし以前の私のブログで、心不全を合併した糖尿病患者にはβ―ブロッカーの有用性を示す論文を紹介しています。(2017-11-25)俄かには信じられないとコメントを書きましたが、今回は真逆の論文が日本の研究者から出たようです。



纏めますと

1) 糖尿病患者2,840人を対象として、その内β―ブロッカーの服用者、697人
   糖尿病でない14,684人で、その内β―ブロッカーの服用者、1,584人を比較しています。

2) 死亡率を調べますと
   ・糖尿病患者でβ―ブロッカーの服用者は、40.6人/1,000人/年
   ・服用していない人は、17.1人/1,000人/年
   ・非糖尿病患者でβ―ブロッカーの服用者は、13.8人/1,000人/年
   ・服用していない人で、5.9人/1,000人/年

3) バイアスが係りますので、解析を行い危険率を調べますと
   ・糖尿病患者で服用の危険率は、1.49
   ・β―ブロッカーの種類では選択的β1で、危険率は1.60
    特異的β(メインテート、セロケン、アーチスト、心不全等は本院でもこれらを主に処方します。)
    では、1.55 でした。
   ・非糖尿病患者では服用の危険率に差は無く、0.99でした。

4) 糖尿病があり心不全もありでの服用の危険率は1.64ですが、非糖尿病で心不全の場合は、危険率
   は0.68で有効との結果です。

5) β―ブロッカーが全て有効とのデータはARB、PTC、NOAC、強力スタチンが出現する前のことで
   あり、β―ブロッカーの低血糖誘発、血管硬化、体重増加などの副反応の方が現在では注目すべき、
   と論者は述べています。





私見)
 本院ではアーチストだけは大丈夫だと認識していましたが、糖尿病患者さんへのβ―ブロッカーは慎重さ
 が必要なようです。





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Risk of All-Cause Mortality in Diabetic Patients Taking β-Blockers - Mayo Cl.pdf

CardiovascularDrugFile2Ep236-241.pdf
















 
posted by 斎賀一 at 14:28| Comment(1) | 糖尿病

内視鏡検査時の抗血栓薬の対応(本院における)

内視鏡検査時の抗血栓薬の対応(本院における)

       <業務連絡用>



 
  私のブログを参照してください。具体的な指針は後日プリントして提供しますので検討しましょう。







NOACガイドライン ブログより.pdf

抗血栓薬と内視鏡;アジア発のガイドライン_ _Font Size=_6_斎賀医院壁新聞_Font_.pdf

指針.pdf



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posted by 斎賀一 at 14:09| Comment(0) | 消化器・PPI