2018年03月09日

糖尿病のヘモグロビンA1cに対するガイダンス・ACP

糖尿病のヘモグロビンA1cに対するガイダンス・ACP

Hemoglobin A1cTargets for Glycemic Control With Pharmacologic
Therapy for Nonpregnant Adults With Type 2 Diabetes Mellitus
A Guidance Statement Update From the AmericanCollegePhysicians



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 アメリカのACPより、糖尿病患者におけるA1cのガイダンスが発表されました。


1) ガイダンス・1
   医師は患者の個別化により、A1cの目標を設定すべきである。
   血糖降下薬の副作用、患者にとっての利点、患者の健康状態、年齢(80歳以上かどうか)、治療に
   おける負担、費用等を考慮すべきである。

2) ガイダンス・2
   U型糖尿病の多くの患者は、A1cの目標を7%~8%とする。
   多くの研究から5〜10年の経過観察でA1cが8以上の場合には、7%以下と比較して中大動脈疾患
   (心筋梗塞、脳卒中)や死亡率に変化はない。つまり7%以下にすると低血糖ばかりでなく、本質的に
   不利益が生ずる可能性がある。
   A1cを6.5以下にすると、長い年月により細動脈疾患(蛋白尿、糖尿病網膜症)の予防になると言わ
   れているが、はっきりとしたエビデンスはない。
   よって今後の寿命が長い人のみ積極的治療が許される。 (A1cを6.5%以下)
    (つまり年寄はダメ、平均寿命より15年以上若くなくてはダメ、結局、私もダメ。)

3) ガイダンス・3
   一般的にA1cが6.5%以下になったら治療を軽減する必要がある。

4) ガイダンス・4
   80歳以上の高齢者、施設に入居している老人、認知症、胆癌、腎機能低下、慢性呼吸器疾患、心
   不全などの合併症がある人に対しては、A1cを目標にするのではなく、高血糖の症状軽減を主体に
   治療選択をする。
   つまり治療は緩くして低血糖を起こさないようにする。
   55歳以上の人はA1cを7.5以下、インスリンを導入していれば8.5以下を目標とする。





私見)
 なんとホッとする論文でしょうか。
 僕と同世代の人はもう頑張んなくていいんだ!
 どうか目くじらを立てて、A1cがなんだかんだと僕を責めないでください。
 どうかお願いします。 ・・・ 眼科医の皆さんへ

 (しかし、このA1cもピットホールがあるとの論文があり、後日ブログしようと思います。)




糖尿病acp.pdf








posted by 斎賀一 at 20:20| Comment(0) | 糖尿病