2018年03月07日

ピーナッツアレルギーに対する経口免疫療法

ピーナッツアレルギーに対する経口免疫療法
 
Long Term outcome of Peanut Oral Immunotherapy (OIT)
in Patients Unable to Reach Maintenance Goal



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 経口免疫療法といって、徐々に当該のアレルギー食物を食べながら減感作(アレルギー状態の軽減)していく方法が盛んに行われるようになっています。
 しかし、最近になって重大な事例報告もあり、注意勧告も出ています。
特にピーナッツアレルギーに関しては、反応が強く出る事からも注意が必要となっています。
下記に経口免疫療法に対するやや批判的な記事と、雑誌小児科に掲載されました論文を紹介します。
 (しかし紋切り型の血液検査とそれによるアバウトな食事指導も、却って保護者の無理解と不安を助長しないかと思っています。今回、私の見解は省略します。)


今回海外でのミーティングで、ピーナッツアレルギーに関して長期にわたる段階的な経口免疫療法の効果を示す要約が出ましたので掲載します。

1) 最終目標はピーナッツ蛋白3,000mg(ピーナッツ10個分)です。
   まず入院して最初の量を決めています。
   145名のピーナッツアレルギー患者に対して、1か月で徐々に増量しています。その内12名が、目標
   の3,000mgに到達出来ませんでした。
   その12名に対して、低用量かつ長期にわたる維持療法を試みています。
   開始の量は3~150mg(平均12mg)です。
   この量を家庭で1か月毎に増量しています。期間は平均5か月(3~13か月)に及んでいます。

2) 結果的には6~19歳のピーナッツアレルギー患者、12名を対象に行いました。
   5/11人(45%)に期間中、アレルギー反応が出ましたが全員目標を達成しています。
   1人がエピペンを使用しています。

3) 8/11人が毎日の量を摂取できましたが、3/11人は時々1週間以上の中止を余儀なくされています。





私見)
 以前のブログでも紹介しましたが、ピーナッツバターをお湯に溶かして少量ずつ投与するのも一つの
 方法かもしれません。
 その際に3mgから開始して12か月(1年)掛けての経口免疫療法も基準になりそうです。





要約 ピーナッツ.pdf

記事.pdf

雑誌小児科のピーナッツアレルギーの論文.pdf

日本小児アレルギー学会 - 食物アレルギーに対する経口免疫療法.pdf

子供の診かたより食物アレルギー.pdf















 
posted by 斎賀一 at 20:08| Comment(1) | 小児科