2018年03月06日

糖尿病治療薬のカナグルは心不全には有効だが?

糖尿病治療薬のカナグルは心不全には有効だが?
        <ツイッター版>

Cardiovascular outcomes associated with canagliflozin
versus other non-gliflozin antidiabetic drugs




 以前の私のブログでも紹介いたしましたが、SGLT-2阻害薬のカナグルが、心不全や心血管疾患の
発症予防に効果的とする論文が数編発表になっています。
 しかし、他の糖尿病治療薬と比較した論文はありませんでした。
今回のBMJの論文は、カナグルと他の糖尿病治療薬(DPP阻害薬、GLP-1受容体作動薬、SU剤)と、 
直接比較検討した論文です。


1) 2013~2015年の内、30カ月間の経過観察です。

2) 明らかに心不全の発症予防効果は、カナグルの方が優位でした。
    ・DPP阻害薬に比較して危険率は0.7
    ・GLP-1に比較して危険率は0.6
    ・SU剤に比較して危険率は0.5に低下していました。

3) しかし他の心血管疾患(心筋梗塞、脳梗塞、脳出血)はほぼ同等でした。





私見)
 カナグル(SGLT-2阻害薬)には利尿効果があるため、心不全に対しても有効に作用したものと推測され
 ています。
 観察期間がやや短い感もしますが、しかし心不全以外の心血管疾患予防のために、敢えてSGLT-2
 阻害薬を使用する必要はないかもしれません。





Cardiovascular outcomes associated with canagliflozin.pdf













posted by 斎賀一 at 20:12| Comment(0) | 糖尿病

2歳以上の小児の喘鳴に経口ステロイドは有効

2歳以上の小児の喘鳴に経口ステロイドは有効

Oral prednisolone in preschool children
with virus-associated wheeze:



0306.PNG




纏めてみますと

1) ウイルス性呼吸器疾患で、喘鳴を訴えて入院した2〜6歳の約600人の小児を対象にしています。
   60%以上にウイルスが同定されています。

2) プレドニゾロン(1mg/kg) 1日1回経口投与を、3日間継続とプラセボとを比較しています。
   気管支拡張薬は、主治医の裁量で投与期間を決める。

3) プラセボと比較して、プレドニゾロン服用の方が入院期間が21%減少している。
   副作用は両群とも同じ。

4) 3か月後の転機(気管支拡張薬の使用頻度、喘鳴の再発、喘息への移行)も両群で同じ。





私見)
 ガイドラインでは2歳以下の乳幼児に関しては推奨していませんが、この論文は2歳以上のためのガイド
 ラインとも合致しているとの論評です。
 喘鳴では、ステロイドを3日間使用する選択肢を推奨していました。
  (本院では主にデカドロンシロップを採用しています。)



  


Oral prednisolone in preschool children with virus-associated wheeze_ a pros.pdf













posted by 斎賀一 at 19:45| Comment(0) | 小児科