2018年03月12日

慢性便秘治療のガイドライン

慢性便秘治療のガイドライン



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 2017年に慢性便秘症診療ガイドラインが出版されました。
それ以降、ネットや各製薬会社より色々な情報が出ていますが、この機会ですので本ガイドラインを紐解いて、また小児のガイドラインも以前に出版されていますので、便秘全体についても考察してみました。



 まず、本ガイドラインの要旨を纏めてみます。図表は下記のPDFをご参照ください。


1) 便秘の定義は 「本来体外に排出するべき糞便を、十分量かつ快適に排出できない状態」 として
   います。
   つまり排便回数よりは、個人的な快適さが重要なようです。

2) 原因分類として、器質性(疾患がある) と 機能性(重大な疾病は無い)

3) 症状分類として、排便回数減少型 と 排便困難型

4) 病態分類として、大腸通過正常型、大腸通過遅延型、便排出障害
   これらは相互に関連している。

5) 診断基準は下記の表ですが、排便回数は週3回未満、便の性状はブリストルスケールのタイプ1や
   2に該当

 

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6) 慢性便秘の中でも腹痛や腹部不快感を伴う便秘は、便秘型過敏性腸症候群
   (IBS)の可能性がある。

7) 新たに上皮機能変容薬が設けられた。  (アミティーザ、リンゼス)
   本院ではアミティーザは夕食1錠、リンゼスは夕食1錠とします。

8) 薬剤の推奨度は下記のPDFを参照




私見)
 ガイドラインの主な図表は下記のPDFに収めました。
 また小児をはじめ、便秘一般について下記の文献より学習しましたので、それもPDFに纏めてみました。
 実地医家の場合に「便秘に始まり、便秘に終わる。」感があります。



  
 参考文献
  雑誌小児科特集 : 症状 症候から診断を導くコツ:2012
  これから出会う物語 : 中山書店
  雑誌小児科;小児の便秘、v56,n10,2015
  小児プライマリケアガイド : 羊土社
  薬局 直腸投与製剤 : 南山堂 




便秘ガイドライン.pdf

便秘論文集.pdf

慢性便秘症治療薬アミティーザの効果.pdf

アミティーザを服用される患者さんへ.pdf

リンゼス.pdf










posted by 斎賀一 at 20:00| Comment(2) | 消化器・PPI

2018年03月09日

糖尿病のヘモグロビンA1cに対するガイダンス・ACP

糖尿病のヘモグロビンA1cに対するガイダンス・ACP

Hemoglobin A1cTargets for Glycemic Control With Pharmacologic
Therapy for Nonpregnant Adults With Type 2 Diabetes Mellitus
A Guidance Statement Update From the AmericanCollegePhysicians



0309.PNG



 アメリカのACPより、糖尿病患者におけるA1cのガイダンスが発表されました。


1) ガイダンス・1
   医師は患者の個別化により、A1cの目標を設定すべきである。
   血糖降下薬の副作用、患者にとっての利点、患者の健康状態、年齢(80歳以上かどうか)、治療に
   おける負担、費用等を考慮すべきである。

2) ガイダンス・2
   U型糖尿病の多くの患者は、A1cの目標を7%~8%とする。
   多くの研究から5〜10年の経過観察でA1cが8以上の場合には、7%以下と比較して中大動脈疾患
   (心筋梗塞、脳卒中)や死亡率に変化はない。つまり7%以下にすると低血糖ばかりでなく、本質的に
   不利益が生ずる可能性がある。
   A1cを6.5以下にすると、長い年月により細動脈疾患(蛋白尿、糖尿病網膜症)の予防になると言わ
   れているが、はっきりとしたエビデンスはない。
   よって今後の寿命が長い人のみ積極的治療が許される。 (A1cを6.5%以下)
    (つまり年寄はダメ、平均寿命より15年以上若くなくてはダメ、結局、私もダメ。)

3) ガイダンス・3
   一般的にA1cが6.5%以下になったら治療を軽減する必要がある。

4) ガイダンス・4
   80歳以上の高齢者、施設に入居している老人、認知症、胆癌、腎機能低下、慢性呼吸器疾患、心
   不全などの合併症がある人に対しては、A1cを目標にするのではなく、高血糖の症状軽減を主体に
   治療選択をする。
   つまり治療は緩くして低血糖を起こさないようにする。
   55歳以上の人はA1cを7.5以下、インスリンを導入していれば8.5以下を目標とする。





私見)
 なんとホッとする論文でしょうか。
 僕と同世代の人はもう頑張んなくていいんだ!
 どうか目くじらを立てて、A1cがなんだかんだと僕を責めないでください。
 どうかお願いします。 ・・・ 眼科医の皆さんへ

 (しかし、このA1cもピットホールがあるとの論文があり、後日ブログしようと思います。)




糖尿病acp.pdf








posted by 斎賀一 at 20:20| Comment(0) | 糖尿病

2018年03月08日

子供の包茎に対する「オチンチン体操」

子供の包茎に対する「オチンチン体操」
          <ツイッター版>




 日経メディカルの記事が載っていました。
本院ではステロイド軟膏を短期間(1週間以内)使用する事を場合により勧めていましたが、何故だか解りませんが、エビデンスはリンデロンとの事です。
しかし、記事にも書かれていますが、陰部へのステロイドの使用は吸収が良いので心配していましたが、今回の方法は受け入れやすいようです。


下記に雑誌小児科より特集号が出ていますので掲載します。



包茎.pdf

雑誌小児科 包茎 (2).pdf











posted by 斎賀一 at 14:34| Comment(1) | 小児科