2018年01月30日

慢性腎疾患における高血圧治療の意義

慢性腎疾患における高血圧治療の意義
                               帝京;寺脇博之教授講演より

          

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1月25日に五井グランドホテルで講演があたので、纏めてみました。


1) 血液透析患者の、その当日の早朝血圧が心血管疾患と関連していた。

2) 腹膜透析患者の心肥大は、早朝高血圧が深く関連していた。

3) 慢性腎疾患(CKD)に白衣高血圧はあまり関係なく、仮面高血圧や持続性高血圧が関連していた。
   その際に降圧剤を服用しているかは問題でなく、早朝血圧がコントロールされているかがCKDの
   予後に関連していた。

4) 降圧剤を就寝前に服用する事は早朝高血圧の治療に効果があり、且つ尿蛋白の抑制にもつながる。
   その場合、夜間血圧の低下の心配はない。
   (寺脇先生の説明では寝ている時は臥症であるから、就寝前での降圧薬の服用による血圧の変動の
   心配はなく、寧ろαブロッカー(カルデナリン)は日中の血圧変動があるので、就寝前の服用が大事
   との事。)

5) 利尿薬の服用では、ループ利尿薬は交感神経を刺激する事があり注意が必要。
   一般的にはサイアザイド系を用いる。
   ARBの服用に関して腎機能の悪化が稀にあり、注意が必要。
   (上記に関しては最近NEJMに利尿薬の総説が載っております。私のブログをご参照ください。
    2017-11-24)





私見)
 本院でも血圧のコントロールが不良の場合には降圧剤の就寝前服用を指導していますが、全ての降圧
 剤の服用を就寝前とする傾向のようです。
 本院でもその方向にシフトしていこうと思っています。




   
寺脇教授の講演.pdf









posted by 斎賀一 at 20:56| Comment(0) | 循環器