2018年01月22日

ライノウイルスの乳児における危険性

ライノウイルスの乳児における危険性
 
Rhinovirus in Febrile Infants and Risk of Bacterial Infection



0122.PNG



 ライノウイルスは風邪の王様で、一番の原因ウイルスです。
春と秋に流行して感冒症状を含めた上気道炎が長引きます。子供から大人にかけて罹患しますが、今回の論文では特に生後1〜3か月の乳児には、細菌性疾患を合併する事が高頻度であるとの指摘です。



1) 生後1〜90日の全身症状の安定した発熱患児、10,964人を対象にしています。
   4,037人が、PCR法でウイルス検査をしています。  (37%)
   2,212人がウイルスを同定していて、その内1,392人がライノウイルスでした。
    (なんとウイルスが判明した63%はライノウイルスでした。)

2) 細菌感染の合併を調べてみると
   ライノウイルスでは7.8%に対して、ライノ以外のウイルス感染では3.7%でした。
   尿路感染症の合併に関しても、ライノでは6.1%に対して、ライノ以外では2.5%です。
   逆に菌血症などの侵襲的細菌感染症は、ライノでは危険率が0.52と低下していました。
    (これは対象が外見の良好な乳児であるため、バイアスが係っています。)





私見)
 生後3か月以内の乳児の上気道感染症の場合にはライノウイルスが主体である事、しかも尿路感染症
 を含めた細菌感染の合併も高率にあり、全身の診断が大事だと思われます。
 生後3か月以内の乳児の場合に、感冒症状と言っても尿検査は必須のようです。




Rhinovirus in Febrile Infants and Risk of Bacterial Infection _ (2).pdf












posted by 斎賀一 at 20:13| Comment(0) | 小児科