2017年11月27日

糖尿病治療薬・SGLT-2阻害薬(カナグル)の心血管疾患に対する効果

糖尿病治療薬・SGLT-2阻害薬(カナグル)の心血管疾患に対する効果
 
Canagliflozin for Primary and Secondary Prevention of Cardiovascular Events



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 カナグルは糖尿病患者の心血管疾患に対して有効に働くとの論文が出ていましたが(CANVAS研究)、今回の論文では更に解析して、その効果を一次予防(心血管疾患にまだ罹患していない人を対象)と
二次予防(既に罹患している人が更に再び罹患するのを予防できるかを調べる)に分けての発表です。


結論的には

1) 10,142人を188週間観察しました。
   一次予防群が34%で、二次予防群が66%でした。

2) カナグルを服用していての主要転帰(死亡、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中の発生)は、当然
   ながら二次予防群の方が高くて37人/1,000人/年でした。
   一次予防群では16人/1,000人/年です。

3) 一次予防と二次予防とでの違いはハッキリしませんでしたが、心不全での入院率と腎疾患の悪化に
   対して、カナグルは二次予防では明白な効果がありました。
   また全体としては、カナグル服用の方がプラセボと比して有効でした。

4) 懸念されている下肢切断は頻度としては少ないようですが、カナグルの服用に関係して発生している
   ようです。
   十分な注意が必要ですが、他のSGLT-2阻害薬も同様に注意が必要とされています。






私見)
 SGLT-2阻害薬は心血管疾患を罹患している患者さんでも再発予防に貢献できそうです。
 一次予防に関しては更なるデータの集積が必要としています。
 データの解説と図は下記のPDFとしました。
 尚、私のブログ : 2017年8月23日 などのカナグル関係のブログを併せてご参照ください。



カナグリプチン.pdf

カナグル.pdf

SGLT 下肢切断.pdf

SGLT2阻害薬一覧.pdf
















posted by 斎賀一 at 19:36| Comment(1) | 糖尿病