2017年11月20日

高血圧のガイドライン : AHAより

高血圧のガイドライン : AHAより

2017 ACC/AHA/AAPA/ABC/ACPM/AGS/APhA/ASH/ASPC/NMA/PCNA
Guideline for the Prevention, Detection, Evaluation, 
and Management of High Blood Pressure in Adults
  

1120.PNG
     


 アメリカのAHAより、高血圧管理の新しいガイドラインが発表になりました。
厳格管理のSPRIT−研究も一部勘案してのガイドラインとの事です。



纏めてみますと

1) 高血圧の定義を140から130に敷居を下げました。
  前高血圧症(prehypertension)という名称を排除して、下記の分類にしています。(以前に論争が
  あったこの名称については一体何だったんでしょう?)


         1120-2.PNG

 
   正常血圧は120以下、130以上が高血圧症としてステージ分類をしています。

2) 高血圧の定義を140から130に下げる事により、高血圧で治療する人が増加しないか懸念されます
   が、治療対象者を制限する事により、却って無駄な治療を避けられて且つ心血管疾患の予防効果も
   高いと説明しています。

3) 治療は

   Elevated : 生活習慣の改善、つまり体重減少、DASHダイエット、食塩の制限、カリウムの補給、
            運動(30分間/日を3回/週)、アルコールの制限
   Stage-1 :  リスクは高くないが、上記の生活習慣の改善目標は必須
            心血管疾患の既往のある人や10年リスクが10%以上の場合は降圧剤を検討
   Stage-2 : 生活習慣の改善と降圧剤の開始

4) 治療を開始してからの血圧の目標は130/80以下
   65歳以上の高齢者は、合併症や生活の制限を勘案して各個人での設定となる。
    (sprint研究とはやや異なるとの事です。)

5) 多剤併用が避けられないが、アドヘランス(薬の飲み忘れを防ぐ)の向上のために合剤を使用すべき
   である。
   ACE阻害薬とARBの併用は害が多く、すべきでない。




私見)
 今回のガイドラインに対しては批判的な論調のネットもありますが、私的には理解しやすく治療にも直結 
 していて使い勝手が良いようです。
 各基礎疾患ごとに方針が明記されておりますので、PDF化して掲載いたします。





2017 High Blood Pressure Clinical Practice Guideline.pdf

高血圧ガイドライン.pdf















posted by 斎賀一 at 19:26| Comment(1) | 循環器