2017年11月13日

海外旅行者の下痢に対するガイドライン

海外旅行者の下痢に対するガイドライン
 
Guidelines for the prevention and
treatment of travelers’ diarrhea



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 JTMより旅行における下痢のガイドラインが出ました。
本来は旅行の下痢と言う意味ですので、これを海外旅行における感染性胃腸炎とは必ずしも同一では
ないと認識していますが、日本においては特に本院での指導となるとオーバーラップしてしまいます。
この点はご了承ください。



ザックリと(本院の許容範囲)纏めてみますと


1) 各国の衛生状態が好転しており、世界的に感染性胃腸炎は減少傾向ではあるが、それでも旅行の
   中止や治療の困難性など、問題点は依然として存在する。

2) 旅行中の下痢の原因は、多くが細菌性である。
   よって抗生剤の投与が基本であるが、最近では耐性菌の増加傾向もあり、抗生剤投与の利点と
   リスクのバランスの考慮が大事となっている。

3) 従来は軽症下痢とは24時間に1〜2回の下痢、中等症は3〜5回、重症は6回以上と定義して
   いましたが、今回のガイドラインでは、軽症は苦痛を伴わなく旅行の変更も必要としない程度、
   中等症は苦痛を伴い旅行プランの変更が必要な程度、重症は旅行の続行が不可能で多くが血便
   や発熱を伴うと定義しています。

4) 治療としては
   軽症ではロペミン(止瀉薬)、中等症は抗生剤を服用も考慮、重症例は抗生剤投与が基本。
   抗生剤としてはジスロマック、ニューキノロン系(シプロキサンなど)
   しかしニューキノロンは現在では耐性菌が多く出現しており問題である。
    (この治療における方針は、本院の方針とは若干異なっています。)

5) 再燃したり初期治療に失敗した場合は便培養も行う。


細かい点は、本論文から抜粋してPDF化しましたのでご参照ください。





私見)
海外旅行を計画の方は、水分摂取や生ものなどに細心の注意を払ってください。
面倒と思われる方は、日本の初詣で新年をお迎えください。
尚、本院で採用していない薬剤がガイドラインに出ていましたので、添付文書を掲載します。




海外旅行下痢.pdf

海外旅行の下痢の抜粋.pdf

リフキシマ.pdf







posted by 斎賀一 at 19:46| Comment(1) | 消化器・PPI