2017年10月14日

抗凝固薬(NOAC)の相互作用

抗凝固薬(NOAC)の相互作用

Association Between Use of Non–VitaminK Oral Anticoagulants
With and Without Concurrent Medications and Risk of Major
Bleeding in Nonvalvular Atrial Fibrillation



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 NOACとの薬剤相互作用により、出血傾向が増大するとの報告が台湾から出ました。
特にアミオダロン(抗不整脈薬)や経口真菌薬でその傾向がありましたが、添付文書に注意勧告が掲載
されている下記の薬剤は、今回の報告では逆に出血の増悪に繋がりませんでした。

  (本院頻用薬のみに限定記載します。)

   リピトール、ワソラン、ヘルベッサー、ジゴキシン、エリスロマイシン、クラリス


 特にリピトールはNOACと併用される場合も多く、その利点もあるため避ける必要はないかもしれないとしています。
しかしこのデータが必ずしも欧米人に適応されるかは不明としています。






私見)
 NOACの併用注意は処方の際に十分な配慮が必要ですが、アジア系住民ではやや異なるかもしれま
 せん。しかし今後も併用注意の方針に変わりはないと思います。
  メーカの添付文書とUPTODATEより引用して、下記のPDFに掲載いたしました。ご参照ください。






Bleeding Risk in Nonvalvular AF on NOACs With vs Without Other Medications _.pdf

noacの相互作用.pdf

anticoag_2015_appa (2).pdf





         0117-2[1].png














posted by 斎賀一 at 16:03| Comment(1) | 循環器

2017年10月12日

新生児のインフルエンザ対策

新生児のインフルエンザ対策

 

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 小児学会から、新生児のインフルエンザに対するガイドラインが発表されました。
基本的に下記の点が注意事項となると思います。


1) 生後2週間を過ぎていればタミフルを3mg/kg/回を1日2回服用。
   生後2週間以内の場合は、タミフルの嘔吐などの副作用に注意して投与する必要がある。

2) 予防投与は原則行わない。

3) 母親がインフルエンザに罹患していても母子共に同室を妨げないが、手洗いやマスクなどの十分な
   感染の対策を講じる必要がある。
   出来れば1.5メートルは離れるようにする。
   搾乳をして別の人が哺乳瓶で授乳する方法もある。

4) 産院やNICUでの詳細は下記のPDFを参照


Uptodateより引用してみますと

1) インフルエンザに罹患した母親が新生児と別の部屋にいてその間に母乳を与えたいと強く希望
   すれば、搾乳をして哺乳瓶で別の人が新生児に与える。

2) インフルエンザに罹患した母親がタミフルを服用しても、タミフルやその代謝物は母乳に極少量しか
   移行しないので、新生児には影響はない。
   イナビル(吸入薬)はデータがなく、安全性に関しては不明。




私見)
 従来通りに本院でも1歳以下の乳幼児に対して必要があればタミフルを処方いたします。
 母親や乳幼児で発症1日以内の場合は富士フイルムの「富士ドライケム」による早めの診断を進めて
 参ります。





小児学会.pdf





posted by 斎賀一 at 14:52| Comment(0) | インフルエンザ

2017年10月10日

今シーズンのインフルエンザ流行株の予測

今シーズンのインフルエンザ流行株の予測

Update: Influenza Activity − United States and
Worldwide, May 21– September 23, 2017



1010.PNG
    
   

 アメリカのCDCから、現段階でのインフルエンザ流行株の結果が発表されました。
まだ流行の始まりですが、それなりに今季の予測が出来るようです。


纏めてみますと

1) 今年の夏の南半球の流行株と同じ株が、北半球に流行し始めている。

2) A型は香港型(H3N2)が86.4%、パンデミック型(H1N1)が13.6%
   B型は山形型が74.1%、ビクトリア型が25.9%でした。

3) インフルエンザ薬に対する耐性ウイルスは、現段階では出現していない。

4) 今季のワクチンには上記に対する株が含まれており、マッチングしているようです。
     (期待出来そうです。)

5) 早めのワクチン接種を勧めています。







Update_ Influenza Activity − United States and Worldwide, May 21–September 2.pdf













posted by 斎賀一 at 20:24| Comment(1) | インフルエンザ