2017年09月09日

スタチン(脂質異常症治療薬)は糖尿病患者の下肢切断を予防できる

スタチン(脂質異常症治療薬)は糖尿病患者の下肢切断を予防できる

Statin Therapy Reduces Future Risk of Lower-Limb Amputation
in Patients With Diabetes and Peripheral Artery Disease



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 糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬と下肢切断の関係が懸念されていますが、今回は
「スタチン系の治療薬が糖尿病患者の下肢切断を予防できる。」 との台湾からの報告です。


 詳細はmedscapeに載っていましたのでそれを参考に纏めてみました。

1) 20歳以上の糖尿病で、末梢動脈疾患(PAD)を有する69,332人が対象

2) 2000~2011年にかけて台湾でのデータベースから調べています。

3) 内訳は
   スタチン系服用は11,409人、非スタインの脂質治療薬が4,430人、何れも服用しない53,493人
   です。 

4) スタチン系を服用する事により下肢切断は25%減少し、心血管疾患の発生は22%低下しました。
   この事からスタチン系は心血管疾患に有効ばかりでなく、糖尿病患者でPADを伴っている人の下肢
   切断の予防にも効果がありました。

5) 非スタチンの脂質治療薬(フィブラート系やゼチーアなど)では下肢切断を予防出来てはいません
   でした。

6) 論者は、スタチン系は脂質異常の改善ばかりでなく、pleiotropic effects つまり抗炎症作用や
   直接的な抗動脈硬化作用が関与しているようだとしています。




私見)グラフは下記のPDFに掲載しました。
   糖尿病患者でSGLT2阻害薬を処方する場合、PDAを合併していたら積極的にスタチン系を処方
   するのが良いかもしれません。





Statin Therapy Reduces Future Risk of Lower-Limb Amputation in
Patients With Diabetes and Peripheral Artery Disease.pdf


statin.pdf

スタチンの効果.pdf







posted by 斎賀一 at 15:16| Comment(0) | 糖尿病