2017年09月07日

今シーズンのインフルエンザ・ワクチンの勧告

今シーズンのインフルエンザ・ワクチンの勧告
                   アメリカのCDCより
 
Prevention and Control of Seasonal Influenza with Vaccines:
Recommendations of the Advisory Committee on Immunization
Practices − United States, 2017–18 Influenza Season



0907.PNG


 

 アメリカのCDCより今シーズンのインフルエンザ・ワクチンに関する勧告が発表になりました。
日本でのワクチンの内容やガイドラインはまだですが、現時点でのアメリカの内容を参考にしたいと思い
ます。


纏めてみますと

1) 生後6カ月より8歳までは2回接種が必要
   そのために最初の1回目はワクチンの接種可能の出来るだけ早い時期に接種して、2回目は遅くても
   10月の末には終わらせておきたい。

2) 早く接種すると抗体がインフルエンザ・シーズン全体をカバー出来ないかもしれないが、(特に高齢者
   やシーズンにより)遅い接種は逆にシーズンの前半の予防が出来なくなる。勧告としては出来るだけ
   早期の接種を勧めている。しかも、インフルエンザの流行は何回も起こるのが一般的である。
   (2年前にはワクチンの供給が早過ぎて、流行のウイルス型の変化に対応出来ませんでした。供給は
    可能な限り遅く、接種は早くと論者は述べています。)

3) 特に接種を勧める人は
   6か月から5歳の乳幼児、50歳以上の人、妊婦や妊娠の可能性のある婦人、基礎疾患のある人、
   肥満、施設の従事者
   

4) 乳幼児の1回の接種量が0.25と半量なのは、アレルギー反応が強く出るとの以前の研究からである
   が、最近の研究では0.25と0.5での局所反応の差は無いとの事

5) 妊婦に関しては、妊娠の如何なる時期でも接種は可能である。
   ただし、妊娠初期のデータが主であり、妊娠中期以降のデータはやや少ないようです。

6) 接種前の6週間以内に、ギランバレー症候群を罹患した人は注意

7) 卵アレルギーである人の接種は可能
   ワクチンの製造の初期に卵は使われるが、その後は細胞で増殖していくので卵の成分はかなり希釈
   され、ワクチンの中に含まれる量は極めて僅かである。
   但し、卵アレルギーで全身症状のある人(アナフィラキシー)に関しては配慮が必要
   インフルエンザ・ワクチンによるアレルギー反応は、卵とは無関係に起こり得る。
   よって接種後は15分の経過観察が必要であり、アレルギー対策を十分にしておくことは勿論重要

8) インフルエンザ・ワクチンとインフルエンザ治療薬(予防投与を含めて)の併用は可能

9) インフルエンザ・ワクチンと他の不活化ワクチンの同時接種は原則として可能であるが、熱性痙攣
   の頻度が増加する。
   (詳細は省略しますが、本院ではインフルエンザ・ワクチンとの同時接種は原則行わない予定です。)





            0907-2.PNG



   

私見)
 今後色々な団体からガイドラインが出てくると思います。
 そろそろインフルエンザのシーズンかと思うと、夏休みの気分も吹っ飛んでしまいます... 。




Prevention and Control of Seasonal Influenza.pdf










posted by 斎賀一 at 15:03| Comment(1) | インフルエンザ