2017年09月01日

小児の長引く咳の診断と治療・雑誌小児科より

小児の長引く咳の診断と治療・雑誌小児科より



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 雑誌小児科より、小児の咳についての特集が組まれていましたので纏めてみました。


1) 3週間続く咳を遷延性咳嗽、8週間続く咳を慢性咳嗽

2) 外国では遷延性細菌性気管支炎(protracted bacterial bronchitis:PBB)が注目されているが、
   日本とは事情が異なるかもしれない。

3) 気道感染を繰り返すことが小児では多いが、それが遷延性と間違われることもある。

4) a:百日咳について
     ワクチンは終生免疫ではなく、10~12年で免疫効果が低下する。
     感染力は強く80~100%感染する。
     胎盤移行抗体は無く、生まれたばかりの赤ちゃんでも感染する。
      (この点に対してガイドラインが作成されています。下記PDF参照)

   b:マイコプラズマ症について
     マクロライド耐性菌が2000年より発見されている。
      (小児の60%、成人の30%に耐性菌が認められている。)
     しかし、耐性菌は重症化しないので、通常のマクロライドで治療しても問題は無い。
     マイコプラズマ肺炎が抗菌薬治療にて改善しないとき(48~72時間以上熱が継続)は、メチル
     プレドニゾロン1mg/kg/回を2~3回/日で2~3日続ける。

   c:肺炎クラミジア
     小児から高齢者まで全年齢層に認められる。
     早期診断が困難なため、経験的に抗生剤を投与する事もある。
     ミノマイシン、ビブラマイシン、マクロライド系が主体
     新生児ではエリスロマイシン12.5 mg/kg/回を1日4回、以降は1日3回を最低14日間服用
     する。

   d:遷延性細菌性気管支炎(PBB)
     外国では注目されているが日本ではデーターがない。
     インフルエンザ菌、モラキセラ・カタラーリス、肺炎球菌が一般的に考えられている。
     治療としてはクラバモックスの2週間療法が勧められている。




私見)
 長引く小児の咳に対しては、神経を研ぎ澄まして診療しなくてはと思っています。
 結果が全てです。




                ワールドカップ出場 おめでとう!




小児科雑誌.pdf


pertussis-factsheet-japanese.pdf






posted by 斎賀一 at 19:31| Comment(1) | 小児科