2017年08月30日

65歳以上の無症候性心房細動

65歳以上の無症候性心房細動

Subclinical Atrial Fibrillation in Older Patients
 


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 症状のない心房細動は、意外に多く見逃されているとの事です。
心房細動は常に起きている訳でなく、時々発作的に出現します。
その時に遭遇しないと診断は困難です。


 今回のASSERT 2 研究の論文では、65歳以上の心房細動の既往のない人を対象にしています。

1) 対象者は65歳以上、心房細動の既往はないがそのリスクの高い人
   つまりCHA DS -VASc が2以上、body-mass-indexが30以上、睡眠時無呼吸発作を有する人を
   登録。さらに、左房拡大、Pro-BNPの高値例も含めています。
   登録者のおよそ50%の人に、脳卒中や血栓症の既往がありました。

2) 皮下にモニターを植え付けています。

3) 256人を平均で16カ月観察
   その内90人が、5分以上の心房細動を少なくとも1回以上起こしていました。なんと年率で34%の
   頻度でした。

4) 脳卒中や血栓症の既往の有無には差がありませんでした。

5) 結論的に予測因子としては、左房拡大、高齢者、拡張期血圧の低下が挙げられました。




私見)
 論評では、「確かに一般的に診断していない心房細動が多いのは間違いがないが、この研究では脳卒
 中や血栓症の既往のある人が多く含まれている。本研究が一般の集団を代表しているかが問題だ。」
 としています。
 確かに、想像以上に心房細動の発生頻度が多いようです。
 しかし実地医家にとっては、左房拡大と拡張期血圧の低下例には注意が必要なようです。




Subclinical Atrial Fibrillation in Older Patients _ Circulation.pdf








posted by 斎賀一 at 18:59| Comment(0) | 循環器