2017年08月10日

難治性の喘息患者の鑑別の仕方

難治性の喘息患者の鑑別の仕方

                  All That Wheezes . . .
                  n engl j med 377;5 nejm.org August 3, 2017


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 喘息の治療はガイドラインに沿って行いますが、その基本は頂上作戦です。
まずしっかりした治療から始め、ステップダウンする方法です。
 (血圧などは裾野作戦で、少しづつステップアップする方法です。)
それでも喘息のコントロールが不良の場合は、ステップアップしていきます。
その際に治療に抵抗する症例が稀にあります。
その場合はもう一度初心に立ち返り、喘息かどうかを検討する重要性がある事を示した論文が、NEJMの症例検討に載っていましたので掲載します。


 纏めてみますと

1) 提示された症例は、granulomatosis with polyangiitisと言った稀な疾患です。
    (以前、私が学生の時にはウェゲナー肉芽腫症といわれていました。)
   この病気に関しては今回省略します。

2) ペット
  単にペットの種類やそれに対するアレルギーだけでなく、ペットからの感染症(人畜感染症)、特に
  寄生虫も検討する。

3) 副鼻腔炎
  アレルギー性の関連性を調べる。

4) カビ
  スクラッチテスト、及び血液検査(IgA)の両方を行う。
  特にアスペルギールスは重要

5) 難治性の場合、一度はCT検査で間質性肺炎関連をチェック

6) 血液検査
  好酸球
  ANCA(血管炎の検査) : 陽性率は60%と、意外に低いが推奨

7)最終的には肺の生検






私見)
 以前はカビのスクラッチテストを汎用していましたが、印象ではあまり適用する患者さんが居りません
 でした。そのうち検査薬が期限切れとなり、血液検査(IgA)も高額なため控えてしまいました。
 喘息が難治性の場合に限り、再度カビの検査に挑戦しようと思います。
















posted by 斎賀一 at 13:22| Comment(0) | 喘息・呼吸器・アレルギー