2017年08月07日

BCG接種関連の2報 : コッホ現象類似反応

BCG接種関連の2報 : コッホ現象類似反応



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 雑誌小児科にBCG関連の論文が2報ありましたので掲載します。


1) 丹毒に関する論文 : 本蔵 浩嗣 氏より
   BCG 接種後1-2カ月をピークに発赤、腫脹を認めることは正常反応と考えられ、その後徐々に消褪
   するとされています。
   症例は7か月の男児で、特に既往歴、家族歴に異常はありません。
   BCG接種後1か月より接種部位の発赤が出現、その後も局所所見は軽快せず悪化し、接種後
   2か月で受診しています。




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   ツベルクリン反応はBCG接種後2週間で陽性になると言われていますが、本患児もツ反応は中等度
   陽性でした。
   創部よりA群溶連菌が培養されています。
   結核感染は否定され、丹毒の診断です。

2) 類似コッホ現象に関する論文 : 前山 昌隆 氏より
   結核既往感染者にBCGワクチンを接種すると、接種局所に本来のワクチン反応よりも早く、かつ強い
   コッホ現象とよばれる反応がみられる。本現象は乳児結核感染例を早期に発見する、重要な機会と
   されています。     (以前の私のブログを参照ください。)
   しかし類似反応も多く、鑑別に苦慮します。
   本論文で2例の類似コッホ現象を報告しています。




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   2例ともツ反、レントゲン検査、T-スポット検査で結核を否定しており、類似コッホ現象としています。
   尚、T-スポットは乳幼児では感度不良で、陽性になるには結核菌暴露後の8~10週間後(2か月後)
   と言われています。
 
   詳細は下記のPDFをご参照ください。





私見)
 早期に出現する場合や軽快傾向がない時は、細菌感染、コッホ現象を想定して検査が必要な様です。
 その際に問診とツベルクリン反応が一番有効との事です。





類似コッホ現象.pdf









 
posted by 斎賀一 at 19:22| Comment(0) | 小児科