2017年06月14日

山下武志氏の心房細動講演

山下武志氏の心房細動講演
             <ツイッター版>



 心房細動のオピニオンリーダーの、山下武志氏の講演を拝聴しました。
実地医家にとって、特に私には診療に取り入れる点が多々ありましたので掲載してみます。


 1) カテーテルアブレーションは心房細動が発症して2年以内が有効
    75歳以上は適応を慎重にする。(一般的には適応が無いかも)

 2) 心房細動の予後に関して色々なスコアーがあるが、高齢者には余り適応が無い。なぜならばRCT
    (ランダム化比較試験)では調査が出来る元気な人が対象
    つまり高齢者でフレイルな人のデータはない。

 3) DOAC(経口抗凝固薬)を中止する原因の半数は、小出血を心配して自主的に服用しなくなる。
    小出血を医療関係者は軽視する傾向だが、特に高齢者では大出血の予兆でもあるため、十分な
    注意が必要

 4) DOAC服用に対しての出血の予測スコアーが色々あるが、どれも当てにならない。
    特に高齢者は適応が無い。

 5) 高齢者には低用量で十分
    低用量が問題になっているのは、添付文書で認められている低用量より更に減量して処方している
    ケースだ。これでは効果がない。
    エリキュースとリクシアナでは、高齢者には常用量の半量での低用量を正式に認めており、その
    意味で両薬剤は高齢者に適している。(出血のリスクは用量と関係する。)

 6) 心房細動では心拍数と予後とはあまり関係ない。
    寧ろ運動で心拍が増加しない(余力がない)方が問題。
    (勿論、負荷試験をする程の事は無いが、動作時に心拍が上がれば良い方向、と前向きに
    考えよう。)




私見)
 講演のスライドをパクリましたのでPDFで下記に掲載いたします。




         0614.PNG


  
山下武志氏の講演.pdf







posted by 斎賀一 at 19:19| Comment(1) | 循環器