2017年01月19日

60歳以上の高齢者の至適血圧は?

60歳以上の高齢者の至適血圧は?
 
Pharmacologic Treatment of Hypertension in Adults Aged
60 Years or Older to Higher Versus Lower Blood Pressure
Targets: A Clinical Practice Guideline From the American College
of Physicians and the American Academy of Family Physicians



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 60歳以上の高齢者(?)の至適血圧に関して、アメリカの学会のACPとAAFPよりガイドラインが発表に
なりました。


 1) 持続して血圧が150以上の人は、脳卒中や心血管疾患の罹患が増加するので、150以下に治療
   する。

 2) 更に積極的に降圧する利点は限られているが、ケ−スにより必要な場合がある。
    (以前に本ブログでもご紹介したSPRINT研究では、高齢者も120以下にした方が効果があると
    していましたが、ACCORD研究では、同じ対象者でもあまり積極的な治療の効果はなかったとして
    います。その事を踏まえてのコメントかと思われます。)

 3) しかし積極的治療(目標を120)で心配されている副反応の、認知機能の低下、めまい、転倒による
   骨折、QOLの低下などは標準治療と殆ど差がないとしています。

 4) 既往に脳卒中や心血管疾患がある等、リスクの存在する場合は140以下としています。

 5) 拡張期血圧に関しての研究は十分でないため、今回のガイドラインには記載されていません。

 6) 当然ながら、体重の減量、運動、食事療法を薬物療法と伴に実施しなくてはなりません。

 7) 積極的にジェネリックを勧めています。




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私見)

 一般的には高齢者(60歳以上?の人)の血圧は150以下を目標
 脳卒中や心血管疾患のリスクがあれば140以下
 もしも費用対効果を考慮しても利点があれば120以下も可

 
 以上が、ま〜結論でしょうか。
 それにしても、なんで急に高齢者が70歳以上になったんでしょうか?
 しかも准高齢者や超高齢者とかの分類まで出来て...。
 私は後期高齢者じゃないけど、今年だけは “准高齢者” なんですか?
 偉い人は何かと人を分類したがるんでしょうか...。
 従来通りに高齢者で頑張りますから大きなお世話です!




AIME201703210-M161785 (1).pdf




posted by 斎賀一 at 15:19| Comment(1) | 循環器