2015年10月19日

C型肝炎の治療

C型肝炎の治療
     
 
1019.PNG


 9月に肝臓病学会からガイドラインが出ましたが、その解説がMedical Tribuneに掲載されています。更にmedscapeにも治療を勧める記事が載っています。

 B型と異なり、C型は徐々に肝線維化が進み、やがて慢性肝炎から肝硬変に進展し、肝癌となる疾患です。
肝線維化の程度は、針を肝臓に刺して、病理学的にF1からF4(肝硬変)に分類されています。F1からF4に進行するスピードは人それぞれです。
よって有効な治療手段が可能になった現在では、F1からでも治療を開始すべきと、medscapeは記載しています。
 確かに薬代は高価ですが(日本では補助が出ますし、ある治療が無効であったとしても、次の別の治療に対しても補助が可能との事)その人の生涯の生産性を考えれば高くはないとしています。
但し、C型とB型が合併している時には、C型の治療をする事により、B型のウィルスが再活性化するとの報告もあり、注意が必要です。

C型肝炎治療GL改訂のポイント|2015年ガイドライン・診断基準|ニュース|Medical Tribune.pdf

Early HCV Fibrosis Suggests Need for Early Treatment.pdf

3番目のIFNフリー治療薬が発売の見通し|2015年臨床医学|ニュース|Medical Tribune.pdf


posted by 斎賀一 at 19:42| Comment(0) | 肝臓・肝炎

2015年10月16日

エピペンによる事故

エピペンによる事故


1016.PNG


エピペンとは、アナフィラキシー(食物アレルギーや蜂アレルギーなどの全身症状)が起った時の、救急の自動注射器です。
 救急隊の隊員、学校の教師もその使用を許可されています。(事前に、保護者の同意が必要です)
使用方法は習得しておかなくてはいけませんが、学童の場合には、意外にエピペンによる事故が起きているようです。
針先による裂傷、針が折れて大腿部に留置してしまったなどです。

対策として

 1)施術中は学童をきちんと押さえる。
 2)エピペンをしっかり大腿部に固定してからキャップを外す。
   説明書では最初にキャップを外すとなっていますが、それでは穿刺時に力が入りにくいと本論文では
   記載しています。
 3)針は素早く抜く。
   説明書では20秒針を刺しておくとしていますが、その必要はないとも指摘しています。
 4)決して再穿刺はしない。


私見)
 施術方法は意外に忘れるものです。エピペンの使用はごくまれです。
 (年間にアナフィラキシーで死亡する児童は20人前後です。)
 時々、シュミレーションをしておくことが肝心です。

Epinephrine Autoinjector Use in Children.pdf


posted by 斎賀一 at 13:19| Comment(0) | 喘息・呼吸器・アレルギー

2015年10月15日

手洗いとインフルエンザの予防 その1

手洗いとインフルエンザの予防 その1


1015-2.PNG

     
 家庭内でインフルエンザが発生してからでは、手洗いはその効果がないとの報告です。
インフルエンザの伝播は飛沫感染ですので当然と言えます。この事をもって手洗いは効果なし、とするのは早計です。
むしろ、家庭内にインフルエンザが発生する前から、インフルエンザのシーズンともなれば毎日の手洗いが不可欠です。
この論文はバングラディシュからのもので、しかも手洗いは1日に2回程度でした。


私見)
 日本では、襖を隔てて隣の部屋にいれば、原則、伝播しないと言われています。

Impact of Intensive Handwashing Promotion.pdf


posted by 斎賀一 at 15:20| Comment(0) | インフルエンザ