2015年09月29日

治療抵抗性の高血圧症

治療抵抗性の高血圧症
       
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  一般的に治療抵抗性の場合、カルシウム阻害薬(CCB)、ARBかACE-I、降圧利尿薬の三者を併用します。それでも降圧効果が不十分の時は何を追加するかの論文です。
 候補に挙がっているのは、アルダクトンA,カルデナリン、メインテートです。
結論的には、アルダクトンAが一番効果があったとの事です。
しかも血清レニン活性が低い患者の方が効果がありました。
 (塩分の採りすぎの人)

私見)
 以前からARBとアルダクトンAの併用で血清カリウムが上昇するので、注意が必要と言われており、やや敬遠されていました。
しかし、最近では血清カリウムの副作用はそれ程でなく、十分に注意すればよいとする見解も多く出ております。
本院でも少量より使用しておりますが、本当の意味での治療抵抗性の患者には、アルダクトンAは有効な選択肢です。
また本論文は、アルダクトンAを降圧利尿薬と併用する事がミソかと思います。


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Spironolactone versus placebo.pdf




posted by 斎賀一 at 21:00| Comment(0) | 循環器

2015年09月28日

耐久性スポーツと喘息

耐久性スポーツと喘息


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マラソンを始めとした耐久性スポーツをしている人は、喘息発作の頻度が多くなるという論文です。
特にエリートアスリートはその傾向です。
耐久性スポーツの中でも水泳は、15%から21%の増加でした。
耐久性スポーツが肺の構造変化(リモデリング)を起こし、やがて呼吸機能の低下を招くのかは、今後の課題としています。

私見)
 運動喘息という疾患名がありますが、アスリート、特に水泳競技に関して、指導者は留意する必要があります。
 水泳でも、屋外プールでは塩素の影響も少なく、あまり心配ないと言われていましたが、考えてみますと、水泳は呼吸に負担のかかるスポーツかもしれません。

Prevalence and characteristics of asthma in the aquatic disciplines - Journa.pdf

posted by 斎賀一 at 19:32| Comment(0) | 喘息・呼吸器・アレルギー

2015年09月26日

インフルエンザウィルスの伝搬方法

インフルエンザウィルスの伝搬方法
     
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 インフは一般的に、空気感染でなく飛沫感染といわれています。
その伝搬の方法がnatureに記載されました。
空気感染したインフルエンザウィルスが、喉の奥の軟口蓋に到達して、そこで粘液を作る細胞に付着する。その後、インフルエンザウィルスの変異が起こり、増殖したインフルエンザウィルスがパッケージとなって粘液の中に包まれた格好で痰出され、人から人に感染していく。
飛沫感染を起こすには、軟口蓋のインフルエンザウィルスの付着が決定的との事。

私見)
 3日以内の軟口蓋での増殖が決め手のようです。
 私の勝手な解釈ですが、初期のうがい、とくに軟口蓋をしっかりうがいする事が大事でしょうか。
 10年前よりイソジンのうがいは無効と言われています。(白血球を殺してしまうし、適切な濃度が難しい)
 罹りそうなら、一日に何回も水道水でのうがいを勧めています。
 そしてマスクをすることが、人にうつさないために肝要です。
 一般的なマスクでも十分だと思います。
  (自分が空気感染から防御出来るかは分かりませんが、他人に移さない事も大事です)

Coughing and Aerosols − NEJM.pdf

Coughing and Masks − NEJM.pdf

How flu viruses gain the ability to spread _ MIT News.pdf

感染経路|インフルエンザ|感染と予防Web|サラヤ株式会社 企業法人向け.pdf




posted by 斎賀一 at 16:39| Comment(0) | インフルエンザ