2015年05月29日

韓国のMERS感染が拡大の懸念

韓国のMERS感染が拡大の懸念、症状のある1人が中国に出国新たな陽性者も確認、これまでに7人の患者を把握

2015/5/28

三和 護=日経メディカル

5月20日に初めての中東呼吸器症候群(MERS)患者が報告された韓国で、感染拡大の懸念が高まっている。韓国保健福祉部の28日発表によると、これまでに把握された患者は7人となった。21日以降に確認された患者は全て最初の患者から2次感染した症例で、診察に当たった医師や病棟スタッフも含まれる。また27日には接触者(44歳男性)が、医療者の要請を振り切って中国に出国したことが判明。現在、韓国から通報を受けた中国当局による検査が行われている。この男性は出国前に発熱などの症状があったことが分かっている。韓国保健福祉部の28日発表によると、1例目は68歳男性で2例目は男性の妻(63歳)だった。3例目は最初の患者と病室が同じだった76歳男性で、4例目はこの患者の娘(46歳)で父の病室に滞在していた。5例目は最初の患者を診察した医師(男性、50歳)、6例目は最初の患者と同じ病棟に入院していた患者(71歳、男性)、8例目は最初の患者が入院した病棟の医療スタッフ(28歳、女性)だった。 27日に中国出国が分かったのは4例目の弟。5月16日に、3例目である父親を見舞うために病院を訪問し、最初の患者と同じ病室に4時間ほど滞在したという。19日に発熱などの症状が表れ、22日には37.7度の発熱で救急外来を受診した。25日にも受診。そのときは38.6度だった。この際、医療スタッフからは予定していた中国出張を取りやめるよう求められていたという。しかし、26日には中国に出張し香港経由で入国した。27日に中国衛生当局へ通知され、現在、検査が実施中だ。
 韓国で初めてとなる患者(68歳男性)は、4月18〜29日にバーレーンに滞在し、以下、同月29〜30日にアラブ首長国連邦、4月30日〜5月1日にバーレーン、5月1〜2日にサウジアラビア、5月2日にバーレーン、同月2〜3日にカタールと、中東を旅行していた。5月4日にカタールから韓国の仁川国際空港に到着。その際は無症状だった。 WHOの発表によると、症状が表れたのは帰国から1週間後の5月11日。5月12日から15日にかけ診療所で診察を受け、15日には病院に入院。17日に退院したものの、その夜に別の病院の救急外来を受診した。その後、5月20日になって、喀痰検査によりMERS陽性と判明し、国指定の医療施設に隔離されたという。この患者は、中東の旅行中にMERS患者との接触やラクダへの曝露などはなかったことから、感染源並びに感染経路の調査が現在も進行中だ。

全文コピペ

私見)
 ♪も~しも~し、韓国に追っかけやってる御嬢さん
 し~ばらくは、おやめになったほうがいいんじゃない!?
携帯の電源を切らないで、お~じさんの話もきいてよね♪
posted by 斎賀一 at 12:41| Comment(0) | 感染症・衛生

2015年05月28日

急性虫垂炎

急性虫垂炎 (NEJMよりのレビュー)

(さすがにメジャーな雑誌です。色々なネットで紹介されています。
それぞれ、若干解釈が異なっているのが分かります。
残念ながら私は日本人です。こうなったら自分本位でレポートします。)
  
    診断は自覚症状として
     上腹部痛から右下腹部痛への移動 3.4倍
     嘔吐 5.4倍
     画像診断としては
     CTは90%の正解率
     超音波は45~100%と幅がある
 
 虫垂炎は過剰診断されている可能性がある。
従って手術がいいか、抗生剤で様子を見る内科的治療がいいかはデータとして不十分となる。内科的治療でのその後の再発率も統計学的に不確かとなる。
大雑把に言って、半分は再発の可能性か。
 穿孔(炎症で虫垂の壁が破けて腹膜炎になってしまう)は、発症後の経過観察の時間とは関係ない。(慌てて手術をしなかったからではない。穿孔するものはするし、逆にいつでも起こるので注意。)
穿孔は内圧が高くてなるのではなく、虫垂の炎症の違いと病原菌の違いにより生ずる。(エコーで予測は不可能。糞石で詰まって内圧が高いから、穿孔しやすいとは言えない。)
 抗生剤の内科的治療が優先されるのは、経過が長い場合や、膿瘍を形成しており、ドレナージをしてこれ以上の進展を阻むための場合である。
アメリカでは、腹腔鏡が発達しており、60~80%で外科的治療が優先。

私見)
 やはり第一選択は外科的治療かと思います。
 内科的治療は従来通り、“シプロキサン+フラジール” でしょうか。
この論文で最も興味をひかれたのは次の点でした。
 
虫垂とは残存臓器(もういらない臓器)では決してなく、動物の進化を見ると分かるが、回盲部と虫垂とは発生が異なっており、まったく別の臓器である。
 虫垂の中はちょうど入り江の港のように、船を嵐から守っている。
細菌性大腸炎で病原菌が猛威をふるっても、やがて回復の段階で、虫垂の中に保護されていた正常の腸内細菌が増殖してきて、腸の中の細菌叢を正常化する。
 虫垂がないと下痢の回復が遅くなる。虫垂切除の時に一考を要する。

虫垂が、なにやら愛おしくなってきました。
親孝行したいときに親はなし。
私には年老いたチョトうるさい母親はいるが、虫垂はなし。

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMcp1215006
posted by 斎賀一 at 13:47| Comment(0) | 消化器・PPI

2015年05月27日

心房細動と冠動脈疾患でステント留置している場合

心房細動と冠動脈疾患でステント留置している場合
 
 心房細動の合併症の脳血栓予防のため、抗凝固剤(ワーファリン、NOAC等)が必要です。
更に冠動脈疾患のためステントが留置してある場合は、抗血小板剤が2剤(アスピリンとプラビックス)追加されます。原則、この3剤併用を1年間継続するのがガイドラインです。
そのため出血の心配が増加します。そこで、いつ抗血小板剤を1剤に減らすかが問題でした。
 今回の論文では、プラビックスを6週間と6か月で中止する2群に分けて、9か月後に比較をしています。
アウトカム(結果としての疾患)として、死亡、心筋梗塞、ステント内の血栓、出血を考えました。
 6週間では9.8%、6カ月では8.8%の発現でした。
ショートコース(6週間から6カ月の間でプラビックスを中止して、2剤のみ)では従来の1年間と比較して、出血のリスクは0.68に減少でした。

私見)
 ステント治療した施設と相談し、6か月経過したら、プラビックスから中止するのが良いかと思います。
 以前に、心房細動の合併のないステント留置の場合での2剤併用は、1年以上で、かえって危険との論文を紹介しましたが、心房細動を合併症例の3剤併用も、6か月で2剤に減少する事を勧めている論文でした。

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0735109715008013
posted by 斎賀一 at 13:31| Comment(0) | 循環器